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特定非営利活動法人Hope and Faith International

東京都

アジアで貧困の連鎖を断ち切る!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人Hope and Faith International

特定非営利活動法人Hope and Faith Internationalの写真

活動エリア 海外:フィリピン、ネパール  国内:宮城県(東日本大震災被災地)
ジャンル 国際協力 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

●2002年6月 世田谷区生活文化部の助成を受けてセブ島のスクオッターエリアにて保険衛生指導を実施
●2011年11月 南三陸伊里前小学校の農業体験学習への雨具・長靴支援活動が、赤い羽根共同募金の第4次助成事業として認定   
 ※この活動には、株式会社モンベルの協力をいただきました。
●2011年10-11月  ボランティア派遣事業:被災地での復旧作業と仮設住宅における子どもの課題調査が赤い羽根共同募金の第5次助成事業に認定
●2011年12月 ボランティア派遣事業:仮設住宅でのクリスマス会支援が赤い羽根共同募金の第6次助成事業に認定

この活動について教えて下さい

私たちのミッションは、貧困などの問題を抱える人々が新しい希望と信頼をもって自立し、包み支え合う家族・コミュニティーを実現させることができるように教育的・福祉的援助を行うことです。

フィリピンにおいては、貧困地域の子どもたちが就学するための経済的な援助を行うだけでなく、健康増進、ソーシャルスキルを向上し、思いやりの心を育むなどトータルな人づくりを目指しています。ネパールにおいても、同様の子ども支援に加え、山間部の農村を対象として産業(農業)を開発し、地域全体が健全に成長、自立するための支援を計画しています。

また、これらの活動はすべて現地NGOとの連携で行い、現地の人々による活動を支援することに貢献しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

1998年3月、HFI代表の福井誠は、フィリピン・セブ島のスクォッター・エリア(スラム地区)を視察しました。そこには、不衛生で小さな一室にすし詰めで生活する家族や、年下の兄弟たちの面倒を見て一日を過ごし、学校に行けないでいる子どもたちの姿がありました。こういった状況に対して何かできないかと考え、主として中古衣料などの物資援助の働きを、ルソン島カダクラン地区、セブ島オパオ地区などを中心に開始しました。 そして2001年4月、フィリピン・セブ島のMHDSC(NPO団体)と協力し、スクオッターエリアの貧困家庭の教育費支援プログラムを開始しました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

支援を続けている間に、サポートを受けている子どもたちが夢や希望をもって成長していく様子を見ることができるのは喜びです。大学で専門技術を身につけ、社会に出た後に、今度は自分がボランティアとしてNGOのセンターで年下の子どもたちを援助するようになった青年もいます。そのように、確かに貧困の連鎖が断ち切られ、援助される者が援助する者になっていくという好循環を目の当たりにすることができるのがこの活動の醍醐味です。

今後の夢と目標を教えてください

対象となる人々の声に耳を傾け、本当に必要なものが何であるかを見極めながら、コミュニティーそれ自体に貧困を吸収できる力をつけさせていく、いわゆる持続可能な支援を目指したいと考えています。その過程で、支援する者も、される者も、双方、きずなが深まるように、丁寧な支援活動をしていきたいと考えています。

ネパールにおいては、今後、現地の施設と活動プログラムを充実させていこうと計画していたところ、2015年4月の大地震により打撃を受けましたが、復旧の手助けをし、現地の子どもたち、家族、コミュニティーの人たちの笑顔を日本の支援者の方々に届けたいと思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

アジアの貧困地域で実際に生活していくということは、私たち日本人には想像できない困難があります。時には思うようにならない現実もありますが、「会ったことはないけれど、自分のことを支えてくれる人がいる」という思いが子どもたちや家族の自己肯定感につながり、貧困の連鎖から抜け出すきっかけを作ります。

スポンサーとして子どもを援助してくださる方、活動全体のために寄附をしてくださる方、子ども(家族)とスポンサーのレターを翻訳する(日⇔英)ボランティアを歓迎しています。

取材者のコメント
古川勇樹 貧困の連鎖を断ち切る、コミュニティーが貧困を吸収できる力をつける、といった言葉から、貧困問題の根っことなっている部分まで解決していこうという、深い理解と覚悟を感じた。貧困問題は幾人かの個人を貧困から救っても根本的な救済にはならない。また、支援がある時だけの解決は本当の解決ではない。地域の人々、コミュニティーが自立して、自助努力で解決していけるようにすることが理想だ。しかし、その最初の一歩を踏み出すことが渦中の人々には大変難しいことなのであろう。教育や福祉を通して人材を育てることが、その一歩となることを、この活動が証明していると感じた。
団体・プロジェクトの概要
代表者 福井誠
住所 東京都世田谷区玉川4-10-20
TEL/FAX 03-3707-6159
お問い合せ office@internationalhf.net
URL http://internationalhf.net/