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特定非営利活動法人Youth for 3.11

東京都

不安を取り除き、ボランティア参加者を増やす

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人Youth for 3.11

特定非営利活動法人Youth for 3.11の写真

活動エリア 東日本大震災で被害の大きかった岩手県/宮城県/福島県 をはじめ、日本全国の地域。(山梨県、長野県など)
ジャンル 地域活性化 

主な受賞歴や実績

2012年7月 第一回エクセレントNPO大賞「市民賞」 受賞
 7月 人間力大賞「復興創造特別賞」受賞(当時の代表、島田)
2013年1月 NHK Eテレ「東北春☆未来塾」出演
2013年11月 社会貢献社表彰受賞
2015年3月 朝日新聞社企画Blue Table (伊勢谷友介さん等)対談
など

この活動について教えて下さい

東日本大震災で被害を受けた被災地に、学生ボランティアを派遣する活動をしています。また、昨年度からは東北以外への地域にも学生ボランティアを派遣しており、ホームページにて随時10種類程度のボランティア募集をしています。私たちのボランティアプログラムの特徴は、「行って終わり」ではなく、事前/事後学習を行うことで学生に対して学びを提供しています。また、交通/宿泊/食事/現地コーディネートなどすべてがパッケージ化されたボランティアプログラムなので、初めての方や、1人だと不安な方にも、安心して参加していただけます。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

2011年3月11日に東日本大震災があり、東北では深刻な人手不足の問題がありました。一方、そんな被災地の「力になりたい」と思っている学生が多くいるにも関わらず、様々な不安要素がハードルになり、行動に移せていない学生がほとんどでした。そこで当時の立ち上げメンバーは、学生がボランティアに行く際に障害となっている部分をサポートすることで(現地までの交通費補助、長靴や寝袋などの貸し出しなど)、1人でも多くの「力になりたい」学生を被災地に送ることができる仕組み作りをしました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

派遣先の方や参加者の方とお会いしたときです。たとえば、遠野まごころネットという、岩手県遠野市を拠点に活動するボランティアプログラムがあるのですが、もう2年近く毎週派遣していて、既に100期を超えています。たとえ学生1人の力は小さくても、それが10期、100 期・・と続いていくと、こんなにも大きな力になるんだと、大変嬉しい気持ちになります。「ボランティア派遣団体」の特質上、パソコンで作業することが多く、本当にこれが社会のためになっているのかと度々不安になるのですが、派遣先の方に「Youthさんが毎週来てくれるのは、本当にありがたいことだよ」とか、参加者の方に「Youthのボランティアに参加して、本当に良かった」などと言われたときは、「やっていて良かった、これでいいんだ」と思えます。

今後の夢と目標を教えてください

ざっくり言うと、「ボランティアの母数を増やしたい」ですね。日本って災害大国で、今後も、いつかどこかで必ず災害が起きます。災害を食い止めることはできないけれど、起こる前に備えておくこと/起こったら助け合うこと、は誰もができることです。そのためには、ボランティア経験者を増やしていくことが、いずれ起こるであろう災害のときに、必ず役に立つものだと考えています。だからこそ東北以外の地域へも派遣し、1つでも多くの学生と地域とのつながりを作っていきたいです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

私がこの活動しているのにはいろいろ理由がありますが、1つは「力になりたい」という気持ちを持っている人のお手伝いをしたいというものがあります。東日本大震災が起こって、何かしら「力になりたい」と、ほとんどの人が思ったはずです。それを何らかの形で行動に移せた人は、どれくらいいたでしょうか。もしまだその想いを行動に移せていなかったら、ぜひ行動に移してほしいのです。それが、ボランティアに行くこと、寄付をすること、運営メンバーになること、観光に行くこと、何でもいいと思います。私も、いろんな人の「力になりたい」という想いを背負って活動できることに感謝しつつ、これからも頑張りたいと思います。

取材者のコメント
古川勇樹 ボランティアの不安を解消するパッケージ型プログラムなので、ボランティア希望者は気持ちひとつで参加できるところが素晴らしい。ハードルが下がればボランティアで被災地を訪れる人の数が増えることはもちろん、より多様な属性を持った人が被災地を知ることにもつながるだろう。また、ボランティア経験者を増やす、という言葉が印象的だった。継続的に参加する自信がないという理由で、行動に移せていない人もいるのではないだろうか。ボランティアで何をすべきか、役に立てるだろうか等と頭で考える前に、まずは参加すること。ボランティアに参加したことがあるという経験自体に価値があるのだから。
団体・プロジェクトの概要
代表者 永田和奈
住所 東京都墨田区京島3-28-15
TEL/FAX
お問い合せ youthfor311@gmail.com
URL http://youthfor311.com/