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NPOアジアMANGAサミット運営本部

東京都

アジア各国のマンガ家に国際交流の場を提供

団体名・プロジェクト名

NPOアジアMANGAサミット運営本部

NPOアジアMANGAサミット運営本部の写真

活動エリア 日本、韓国、台湾、香港、中国、マカオなど東アジアを中心として活動
ジャンル 学術・文化・芸術・スポーツ 

主な受賞歴や実績

「2008年 第60回京都市教育功労者」表彰
第9回マンガサミット京都大会実行委員会 として
※ 国内大会においてはその都度、当団体を含んだ実行委員会を組織して取り組んでおり、当時の表彰についても対象は実行委員会名義でした。

文化交流イベント「国際マンガサミット」の実施
第1回(1996年):東京・いわき大会(日本) ※当時名称「東アジアMANGAサミット 96’」
第2回(1997年):ソウル大会(韓国)
 ※当時名称「Asian Comics Conference ’97(第2回 アジアMANGAサミット ソウル大会)」
第3回(1999年):新竹大会(台湾)
第4回(2000年):香港大会
第5回(2002年):横浜大会(日本)
第6回(2004年):北京大会(中国)
第7回(2005年):富川大会(韓国)
第8回(2007年):香港大会
第9回(2008年):京都大会(日本)
第10回(2009年):淡水大会(台湾)
第11回(2010年):富川大会(韓国)
第12回(2011年):北京大会(中国)
第13回(2012年):鳥取大会(日本)
第14回(2013年):香港大会
第15回(2014年):高雄大会(台湾)

この活動について教えて下さい

NPOアジアMANGAサミット運営本部は、東アジアを中心とした国・地域のマンガ家が集う文化交流イベント「国際マンガサミット」を運営する団体です。マンガサミットは、加盟する国・地域の持ち回りで開催されるイベントで、日本国内では 東京・いわき / 横浜 / 京都 / 鳥取 の4大会が行われています。2015年には第16回を数える大会を韓国・大田広域市にて10月に開催予定です。

イベントが催されるようになった1996年当初は、マンガ家・石ノ森章太郎をはじめとしたストーリーマンガ家によって設立したばかりの団体「マンガジャパン」(現・一般社団法人マンガジャパン)が企画実行の窓口として活動を担っておりましたが、大会規模が拡大していったこともあり2003年に当団体を設立しました。以降は私どもが日本マンガ家をはじめとした、日本国内からマンガサミットへ参加する方々を取りまとめる窓口として活動しております。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

昨今、日本のマンガ作品をはじめとしたオタク文化が海外でも広く受け入られているというのをご存知の方も多いかと思いますが、90年代はじめ頃から既に日本のマンガ作品は海外でも熱気を帯びて受け入れられていました。また日本の作品の波及とは別に、海外独自のマンガ文化が発達し、各々が相応の事情や悩みを抱えていました。

1995年、韓国マンガ界より「韓国では日本マンガの違法コピーが蔓延している。これを食い止めるためにも、日本のマンガ家が韓国の文化大臣に会って是正を求めて欲しい。」との要請を受け、マンガ家・里中満智子(現・当団体代表理事)とマンガ家・ちばてつやが訪韓し、日本マンガが海外でどのような影響を与えているのか直接触れることとなりました。また、この際の韓国マンガ家との交流は両氏に「言葉よりも、感動を共有することが相互理解を深くする」という実感を与えたそうです。両国のマンガ家は「共にマンガ文化の発展のための交流をしよう」と約束。”合同展示会” ”研究発表会” といった具体的な企画内容のアイデアが固まるにつれて、2国以外にもマンガ文化を育んでいる国・地域とも交流を行うべきだという声が上がりました。こうして日本・韓国に、台湾・香港・中国を加えた5つの国と地域による文化交流の場である「国際マンガサミット」が始動しました。

このような経緯で発足したイベントであるマンガサミットは、政治体制の枠を乗り越えた文化交流の場として現在に至っています。「マンガ」という共通の世界を分かち合っている者同士、お互いの信頼と友情に基づいた絆故の交流と確信しております。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

第1回大会のスローガン「マンガは世界の共通語」が示す通りマンガは、例え互いの言葉が分からなくても、気持ちを通わせ心を一つにすることが可能な、貴重な手段だと思います。

マンガと、時にお酒があれば(笑)海の向こうの人々とも友情を育むことができる!マンガサミットではそういった一幕を多々目にすることがあり、かけがえのない場となっていると感じています。

また、一人のマンガファンとしても、自分の知っている作品の話題を海外のマンガファンと共有するという、非常に珍しい経験をしたことがあります。言葉が片言でもキャラクターの名前だけで大盛り上がりできるという…異様で楽しい出会いでした(笑)。

今後の夢と目標を教えてください

イベント自体は1996年から19年・16回、団体として数えても12年もの間、紆余曲折ありながらも活動を継続してきました。

“国際”の字が示す通り、現状のアジア圏での交流に留まらず、より広い範囲の国や地域のマンガ家との交流を行いたいと思っています。最終的にはマンガ家のみならず、世界中のマンガファンがマンガを語り合い交流する場となれれば素敵だと思います。

また、長い活動期間に反して、安定した企画や運営の原動力の確保に心得が無いのも悩みの種です。より多くのマンガ家やマンガを用いた事業を行う企業にマンガサミットを知ってもらい、一緒にマンガサミットを盛り上げてもらえれば幸いです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

活動の都合上、一般の方々にボランティアをお願いする場面がなかなかありませんでしたが、マンガの知識が深い方に通訳をしていただけると、交流をより円滑に行うことが出来るため心強いです。

また、これまで以上に多くのマンガ家やマンガ関係の企業・団体の方々にマンガサミットを知っていただき、国際交流の場として活用して頂きたく思っています。そのために一緒にイベントを盛り上げてくださる企画やご意見もお待ちしております!

既にプロとしてデビューしている方ではなくても、マンガ家を志す若い人々にもマンガサミットを知ってもらって、マンガを通じた文化交流を将来のマンガ家人生の糧にしてもらえたら大変嬉しく思います。

取材者のコメント
古川勇樹 マンガの異文化理解への貢献は計り知れない。マンガには絵で描いて伝えるという普遍性がありつつ、その中身には各国の文化が凝縮されているので、異文化理解の入り口であり、また教科書であるともいえる。好きなマンガをより理解したいという気持ちが、異文化理解や外国語の習得への動機づけとなることは、国を問わず、マンガファンにとっては自然な流れだろう。マンガに関わる人々が国際的な視野を持って交流を続けることで、ファンの間でも交流が広がって国境を超えた友情が育ち、それがマンガのさらなる発展につながっていくことを期待したい
団体・プロジェクトの概要
代表者 代表理事 里中満智子(マンガ家)
住所 東京都豊島区南池袋2-41-12 池袋セントラル701
TEL/FAX TEL 03-3971-7646   FAX 03-3971-7686
お問い合せ info@mangasummit.jp
URL http://www.mangasummit.jp