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特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会

東京都

リサイクル+リユースで循環型社会の実現を!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会

特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会の写真

活動エリア 名古屋市及びその周辺地域
ジャンル 環境全般 美化清掃 

主な受賞歴や実績

家庭から排出されるごみの減量を目的に活動をしている。

この活動について教えて下さい

我々は1980年に「使い捨て社会」・「環境破壊」への危機感から、「できることから始めよう」と有志が集まって会を立ち上げました。主に、家庭から排出されるごみの減量を目的に活動をしています。
活動方針は下記3つです。
1.誰もが参加できる具体的なシステムと場づくりを行います。
2.ダイナミックに社会を変えるため、市民・企業・行政・マスメディア・NPOのパートナーシップで活動を進めます。(五位(ごみ)一体)
3.継続的・発展的な活動のため、また、活動や考え方が自由であるために、財政的に自立したNPOを目指します。(食える市民運動)

これまで我々は、ごみ減量に向けた市民のライフスタイルの改善を目的にリサイクルステーションという資源回収拠点を名古屋市内に構築してきました。(2015年現在市内44ヶ所)
リサイクルステーションとは、スーパーの駐車場の一角を無料で提供いただき定期開催で、市民のみなさんが買い物に行くついでに、古紙や古着など10品の資源を一度に出せるという資源回収拠点です。各会場には「市民リサイクラー」と呼ばれる市民ボランティアが立ち、リサイクルの関する利用者の疑問に答えるなど、ちょっとしたコミュニケーションの場所になっています。
そして、リサイクルが定着した名古屋市において、現在我々が進めている活動は「リユース」の仕組みづくりです。
この「リユース」の仕組みとは、既存のリサイクルステーションに資源を持ち込む利用者に対して、“そのままの状態でまだ使用できる”古着や本、食器類などの寄付を呼びかけ、寄付いただいたものを市民リサイクラーが仕分け、当会が運営する施設エコロジーセンターRe☆創庫(りそうこ)で販売し、その収益で非営利活動の促進を図るという仕組みです。
欧米では一般的に知られているいわゆる「チャリティーショップ」の仕組みを日本国内にも広めたいと考えています。市民は、家庭の不用品を寄付するだけで間接的に社会貢献でき、NPOは寄付品を販売することで活動資金を獲得することができます。また、この仕組みが広がることでリサイクルよりも環境負荷がかからない「リユース」活動が推進されることになります。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

これまで進めてきた資源回収拠点「リサイクルステーション」の現場で、資源を持ち込む利用者との会話の中にこんなやりとりがよくあります。
「この服、だれか着てくれないかしら。まだ着られるのにもったいないでしょ。」
「このお茶碗、まだ使えるから誰かに使ってもらえないかしら。」
多くの市民は、リサイクルしてもらえるならばと、資源回収へ不用品を持って行きますが、それらのものの中には愛着があるものが多く、本当は誰かに使ってもらいたいという気持ちがあります。
その“もったいない”という気持ちを大切に、ものを“ゆずりあう”=“リユース”の仕組みをつくりたいという思いから始めました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

寄付をしてくださる市民のみなさんが少しずつではありますが、年々着実に増えているという実感を得られるとき、リユースが広がっていることに喜びを感じます。
また、現場を支えてくださる市民リサイクラーのみなさんが、生き生きと施設運営に関わる姿を見られるとき、この活動を始めて良かったと感じます。

今後の夢と目標を教えてください

このチャリティーショップの仕組みを日本国内で一般化させたいと考えています。
身近な場所で不用品を寄付することができ、その収益で地域の環境が良くなるという好循環を広げることで一歩でも循環型社会の実現に近づくことができればと考えています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

活動に関心をもっていただき、ボランティアで参加してみたいとお考えの方は、ぜひ一度事務局までお問い合わせください。
また、不用品を寄付していただける方は遠方からでも宅配便(元払い)にて受付をしております。みなさまのご協力を心よりお待ちしております。

取材者のコメント
古川勇樹 「もう使わないけど愛着がある」という気持ちはよく分かる。もちろんリサイクルという考え方も重要なのだが、それ以上に人から人へバトンをつなげるようなリユースの考え方は、ものを提供する方側にとっても次に使う側にとっても一番いい手法なのではないだろうか。日本でも資源のリサイクルについてはほとんど認知されていると思うが、まだ使えるものをリユースするという考え方はまだまだこれからのように思う。日本に古くからある「もったいない」の精神が今あらためて必要とされているのではないだろうか。
団体・プロジェクトの概要
代表者 永田秀和
住所 愛知県名古屋市東区代官町39-18 日本陶磁器センタービル5階5-D
TEL/FAX TEL/052-982-9079 FAX/052-982-9089
お問い合せ nagata@es-net.jphttp://es-net.jp
URL http://es-net.jp