海岸植物の苗を自宅で育てる自然保護体験
特定非営利活動法人 ゆい
活動エリア | 湘南海岸 |
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ジャンル | 自然保護 |
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ハマボウフウはじめ海浜植物の幼苗を、市民に育てていただいて浜辺に植え戻す活動を行っています。陽がよく当たる場所で水やりを続ければ、子どもから年配まで、自宅・学校・職場など身近なところで誰でも出来る自然保護活動です。
観察会、保全体験会や砂草講座を行い、多くの市民に楽しんでいただきながら実践と理論を心掛けています。
団体の発起人(荒井)が幼少のころ(今から50~60年前)には浜辺には普通にあったハマボウフウ。古代から根茎が生薬として利用され、また春になると地元の人々が若葉を摘みに浜辺に訪れ、刺身のつまや天麩羅として親しまれていた植物です。もう残ってはいないとあきらめていたこの植物が10年ほど前にほんの数株見つかったのがきっかけです。懐かしいこの植物を何とか残し、次世代にも浜辺の恵みを残していきたいです。
年配の方が「懐かしいハマボウフウを残そう!」と積極的に参加してくださっているとき。また若い方が親子で参加して下さったり、保育園の園児さんたちが熱心に水やりをして下さって、次世代に繋がってくれるのではないかという手ごたえを感じたとき。活動の輪が広がっていくことは大きな喜びです。
「ゆい」の夢は、生態系を守ること、地域特産物に育てあげること、そして障がい者もこの経済活動にインクルードすることによって成立する心豊かなコミュニティー作りです。それは、団体の名称とロゴマークに表現していますが、まだまだ道のりは長いです。
湘南海岸にかつてはたくさん自生していた海浜植物を守り、育む活動を私たちと一緒に楽しくやりませんか?息の長い活動なので、各々に合ったスタンスでご参加いただけます。分からないことなどあれば、お気軽にご相談ください。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 |
消えかけていた海岸の植生を復活させ、守り育てる活動をされている団体であるが、その方法が独特である。植物の苗を各家庭に持ち帰って育て、それを海岸に移植するというプロジェクトが興味深い。自宅で苗を育てることで、参加者の日常生活に海岸植物や海岸の植生への親しみが自然と根付いていくことであろう。また、生活の中に植物を育て成長を見守るという日課が加わることで、参加者のほうも植物から癒しをもらい、充実した毎日を送ることができるという効果もあるのではないかと思った。育った苗を海岸に移植した 後も、参加者は海岸を訪れて海岸植物に親しむ時間を持つようになるのだろう。とても良いアイディアだと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 荒井三七雄 |
住所 | 神奈川県茅ケ崎市浜須賀4番4号 |
TEL/FAX | 0467(83)0335 |
お問い合せ | info@npoyuhi.jp |
URL | http://www.npoyuhi.jp/ |
主な受賞歴や実績
神奈川県公園協会・都市緑化・自然環境保護に関わる部門 優秀賞
「海浜植物ハマボウフウの発芽育苗から海岸植栽に至る独自の手法」