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特定非営利活動法人河北潟湖沼研究所

東京都

田んぼの生き物を調査し、地域振興につながるデータに

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人河北潟湖沼研究所

特定非営利活動法人河北潟湖沼研究所の写真

活動エリア 石川県河北潟およびその周辺地域(金沢市、かほく市、内灘町、津幡町)
ジャンル 自然保護 

主な受賞歴や実績

自然保護大賞 保護実践部門 受賞(2015年)
生物多様性アクション大賞 えらぼう部門優秀賞 受賞(2014年)
日本水大賞 未来開拓賞 受賞(2012年)

この活動について教えて下さい

河北潟はもともと自然環境豊かな地域ですが、近年は水辺に外来植物が蔓延る、生きものが減少しているという問題も抱えています。私たちはここで1994年から活動を始めました。
 
活動は多岐にわたっていますが、中心には河北潟地域での自然環境調査・研究によって地域の現状や問題点などを把握することがあります。そして、把握した現状や問題点を改善し、より良い地域となることを目指して、実践活動をおこなっています。
 
現在は水辺の外来植物の除去活動、除去した外来植物の堆肥化とこれを利用した野菜の生産、河北潟周辺の田んぼでの減農薬の圃場を増やす取り組みなどを実践しています。
 
今は特に減農薬の圃場を増やす取り組みとして「生きもの元気米」に力を入れています。これは私たちと河北潟地域の農家が契約し「畦で除草剤を使わない」「殺虫剤の空中散布をしない」という条件で農家がお米を栽培、私たちは「栽培期間中に、田んぼの生きもの調査をし、結果をお米のパッケージやウェブサイトで公開する」という取り組みです。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

約20年にわたり、河北潟地域で調査・研究を行ってきましたが、それらをまとめるものとして2013年に「河北潟レッドデータブック」を制作・出版しました。このときに改めて河北潟地域で調査を行ったところ、田んぼの生きものが激減していることがわかりました。

私たちのミッションの一つに「河北潟の生物多様性を守り、地域振興につなげる」というものがあります。

生きもの元気米は、その栽培条件によって生きものの大事なすみかである「田んぼ」の環境を保全して、河北潟地域の生物多様性を守ります。また、こうして作ったお米を「生きもの元気米」としてブランド化することにより、河北潟地域のお米を色々な人に広めることができ、地域振興につなげられると考えたからです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

活動では田んぼの生きもの調査を継続して実施しているので、田んぼに生きものが増えていく様子がわかり、少しずつ地域の自然環境が改善されていると実感できます。また、お米を食べる人から美味しいお米を安心して食べられるとの感想を聞いたときはとても嬉しいですし、それを聞いた農家が喜んでくださることも活動をしていて良かったと感じます。農家は活動にとても前向きに取り組んでくださり、自分の田んぼに生きものが増えていく様子を楽しみにしています。少しずつですが、地域全体が良い方向へ変わっていくことにやりがいを感じます。

今後の夢と目標を教えてください

生きもの調査の結果を公表していることは、農家や消費者に、自分の行動や選択の結果、自然環境が改善されるということを伝えられるものだと思います。農地が単に農産物を作る場としてではなく、地域の生きものにとって大事な場であるということが、農家や地域住民、消費者に認識されるようになればと思います。
 
河北潟地域の田んぼが良くなり、地域全体に生きものがたくさん戻り、元気な農家が増え、元気な農地が増えること、そして河北潟地域のファンを増やし、「河北潟」という地域が生きものや自然環境豊かな地域となることを願っています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

かかわり方はいろいろあります。実際に圃場や水辺で体を動かして活動したい方、大歓迎です。ホームページやフェイスブック等で活動を案内しています。「1回だけ体験してみたい」という感じでもよいので、ご参加いただければ嬉しいです。
 
環境保全型の農業に興味がある農家の方は、ぜひご連絡をください。
 

ご家族・ご夫婦等の場合、観察会やイベント等おこなっているので、お気軽に河北潟まで足を運んでいただければと思います。
 
河北潟はちょっと遠いけど、活動を応援したいという方、ぜひ活動から生まれたお米や野菜を買ってください。食べる人がいることで環境保全型の農業を広められます。
 
職員も募集しています。地域と関わりながら、地域を元気にする活動をしたい方、お待ちしています。

取材者のコメント
古川勇樹 田んぼの生き物の調査から減農薬農業、ブランド米による地域振興まで、この団体の幅広い活動が示すように、田んぼは、生物多様性、生態系・環境保全、食の安全など、一つの場所でたくさんのことを教えてくれるのだと改めて思った。また、田んぼの生き物調査のデータも興味深い。外来植物除去や減農薬農法などにより生き物の数が回復したことから、人間の行動が生き物たちの生態にいかに影響を与えているのか、データにはっきりと表れており説得力があると思った。この団体の調査データや活動が多くの人の目に留まり、田んぼへの関心が呼び起されることを期待したい。
団体・プロジェクトの概要
代表者 高橋 久
住所 石川県河北郡津幡町字北中条ナ9-9
TEL/FAX TEL 076-288-5803 / FAX 076-255-6941
お問い合せ info@kahokugata.sakura.ne.jp
URL http://kahokugata.sakura.ne.jp/