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特定非営利活動法人 三方(さんぽう)よし研究所

東京都

近江商人の「三方よし」を現代に発信

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 三方(さんぽう)よし研究所

特定非営利活動法人 三方(さんぽう)よし研究所の写真

活動エリア 日本国内、昨年以降活動範囲を世界に広げようとしています
ジャンル その他 

主な受賞歴や実績

近江商人は全国に商圏を持ち、現在も各地で継続して事業展開を行っていますので、当初は日本国内が中心でしたが、近年事業継承に興味のある中国や韓国からの視察や講演依頼があり、昨年以降活動範囲を世界に広げようとしています。

この活動について教えて下さい

日本の商社活動の原点といえる近江商人の「諸国産物回し」といわれる商いとともに、その経営理念を研究、顕彰し、現代社会における企業経営やまちづくりにいかしたいという熱い思いで近江商人の経営理念啓発運動に取り組んでいます。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

平成2年ころから、滋賀県が近江商人の商法や経営理念に学び、滋賀の産業おこし、まちづくりに生かそう、をテーマに「世界AKINDOフォーラム」を開催しましたが、その準備段階から実施に至るまで、協力した仲間がその後、滋賀県AKINDO委員会とともに近江商人の理念普及に取り組みました。10年後滋賀県が本事業から撤退したことを受けて、活動を行っていた有志がNPO法人を設立しました。本事業が始まったと同時に社会的に広まった「三方よし」という言葉を頂戴した当法人のネーミングは満場一致で決定。その後多少意味はことなるものの、社会的に「三方よし」は有名になり、CSR波及とともに一層、浸透してきたのです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

メンバーの多くが企業経営者や、まちづくり、社会貢献事業活動などと深い関係を持つので、それぞれの自己啓発、地域状況把握などに大きな魅力を感じています。

今後の夢と目標を教えてください

CSRの源流が近江商人の「三方よし」であるということがかなり広がっていることから現在の企業人の間で改めて近江商人の経営理念に学ぼうという機運が高まっています。全国に海外で謙虚な姿勢で企業の永続性を願った近江商人の啓発啓蒙に一層尽力したいと思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

近江商人の企業理念「三方よし」の「売り手よし、買い手よし、世間よし」は現代のCSRにも通じるものです。この経営理念を深めていきたいという個人事業主から企業経営者の方、あるいは、こうした経営理念を持った近江商人を顕彰したいと思われる個人の方など、「三方よし」をキーワードに私たちと共に勉強し、微力ながらもひとり一人が「三方よし」理念を唱えることで、よりよい社会になっていくことを願います。

取材者のコメント
古川勇樹 日本は100年以上続く企業が他の先進国よりも多いという話もある。それも「三方よし」の経営理念と少なからず関係があることだろう。悲しいことに、近年では、利益のごまかしや脱税などの企業不祥事、従業員を不当に働かせるブラック企業など、次から次へとモラルを欠いた大企業の行いが明らかになっている。「三方よし」をないがしろにする企業は自然淘汰され、顧客満足や法令の遵守、利益の社会への還元など、「三方よし」を誠実に守っている企業ほど、大きく発展し、長く事業を継続していける、そういう経営環境を整えていってほしいと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長 塚本喜左衛門
住所 滋賀県彦根市鳥居本町658番地
TEL/FAX TEL 0749-22-9854  FAX 0749-23-7720
お問い合せ info@sanpo-yoshi.net
URL http://www.sanpo-yoshi.net