NPO法人だっぴ

東京都

地域の魅力的な「大人」との交流で、若者が一皮向ける!

団体名・プロジェクト名

NPO法人だっぴ

NPO法人だっぴの写真

活動エリア 岡山県内
ジャンル その他 地域活性化 就労支援・労働問題 

主な受賞歴や実績

2009年3月 だっぴ2009開催  → 学生や若手社会人など87人の交流
2010年3月 だっぴ2010開催  →      〃    53人の交流
2010年12月 だっぴ50×50開催 → 若者50人と地域の社会人50人の交流(101人)
2012年1月  だっぴ50×50開催 → 若者50人と地域の社会人50人の交流(118人)
2013年1月  だっぴ50×50開催 → 若者50人と地域の社会人50人の交流(117人)
2014年1月  だっぴ50×50開催 → 若者50人と地域の社会人50人の交流(120人)
2014年9月  高校生だっぴ開催 → 高校を舞台にした高校生と大人の交流会
2014年10月  だっぴ30×30開催 → 若者30人と地域の社会人30人の交流
2015年1月  商店街だっぴ開催 → 地域の商店街で生きる方と高校生大学生の交流会

この活動について教えて下さい

「地域で魅力的に生きる50人の大人と50人の若者の出会いの場!」を、大学生や高校生を中心とした実行委員会を組織して毎年開催しています。実行委員の若者は、毎回、自分たちが会ってみたいと思う魅力的な大人を50人探し、自分たちで連絡をし、企画の説明をし、取材した内容をSNSなどで発信しながら周りの同年代の若者たちに紹介してきます。そうして、毎年、100人以上の地域の魅力的な大人と若者が交流する場が生まれています。

最近は、申し込み数の増加に対応するために、毎月程度で平和やセクシュアリティ、公務員、医療などとテーマを絞った少人数の交流会も定期的に開催するほか、高校や中学校とコラボした実施も展開しています。

社会の役に立ちたいという若者が増加しているという調査結果があるにも関わらず、就職活動は企業本位の一方的な情報提供が未だに大部分を占めていたり、学校教育におけるキャリア教育はまだまだ十分ではありません。

一方で、社会には、地域で生き、地域を作り、文化を継承してきたような魅力的な方たちが多くいらっしゃいます。その人たちは、様々な苦難を乗り越え、自身の価値観を形成し、地に足をつけて社会を作ってきた“先駆者”といえる魅力的な方たちです。もし、このような魅力的な大人と地域の未来を担う若者が顔を見ながら交流する機会や場が当たり前に地域社会にあるとしたら・・・、若者達は“先駆者”のバトンを受け取り、諦めるのではなく、選択していく社会が作れるのではないでしょうか。

私たちは、このような問題意識の元、“進路や働き方を模索する若者”と“地域で魅力的な働き方をしている大人”とがつながる場を創出し、その結果として地域の豊かさを育む事業を実施しています。

具体的には、これからの働き方や生き方を考える地域の若者50人が、様々な働き方・生き方をする素敵な大人50人と出会い、尋ね、語り合う場を作ったり、中学校や高校を舞台に、大学生と地域のPTAが生徒たちと将来について語り合う場の創出などを中心に展開しています。
NPO法人~だっぴ~ http://dappi-okayama.com/

どうしてこの活動をはじめたんですか?

元々は、環境問題や地域づくりについて考える勉強会から派生したのが始まりで、初めてイベントを開催したのは、2008年でした。当時、勉強会に参加してくれていた20代後半~30代前半の活動的なメンバーで、「自分達が“だっぴ”してきた(変わって来た)瞬間を蓋がカタカタ鳴っている若者と共有しよう。」「それによって、カタカタ若者の蓋を開けるキッカケになるようなイベントにしよう。」そう言って始めたイベントでした。

とは言っても、皆と話していたのは、自分達にあの瞬間!と言うような、変化した瞬間が明確にあったわけではなく、色んなことを考え、動き、知り合って来た中で今があることを伝えたいね。と話していました。

そんな、初期の実行委員メンバーは、今や岡山や日本の未来を作るキーマンとして、様々なフィールド、立場で多くの人に影響を与えています(今や、当時のメンバーが一度に集まることは、かなり力の入った調整をしないと難しいだろうと思います)。それでも、そんなメンバーで行っていると、どうしてもイベントの内容が濃いものになり、特別な人たちの特別なイベントになっていく節がありました。例えば、岡山の未来をワールドカフェ形式で語り合ったりとか・・・。それ自体はとてもワクワクしたし、楽しかったけど、蓋がカタカタなっている若者が気軽に参加するには、ハードルが上がって行っていました。

それで、この流れではダメだなと思い、当時の夢のようなメンバーでの実行委員は一度解散し、学生を主体とした実行委員を募集して行うことにして出来たのが今の活動の最初の形です。その後、関わる学生もどんどん増えて、今は30人近い学生が実行委員として関わりながら様々な地域の魅力的な大人と若者が出会う機会を実現しています。また、2013年10月に、そのようなニーズの多さに応え続けることを目的にNPO法人化して現在に至ります。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

創設者であり、代表理事としてお答えします。
やりがいや喜びとしては、やはり、参加してくれた人たちと話していて、あの時にあの言葉をかけてもらって、今があるとか、だっぴに関わって、今の広がりがあるとか、言ってもらえると、本当に嬉しく、気持ちが満たされます。

また、今では自然に関わる若者が増えるようになってきて、ミーティングも含め、イベントの準備一つ一つが、それぞれの価値観を広げる成長の場になっていて、メンバー同士がお互いを信頼し合っています。

私自身は、サラリーマンとして本業を持ちながら、二足の草鞋で関わっていますが、上記のような仕事だけでは決して味会うことが出来ない感謝のやり取りの中に居させて頂けることは本当にやりがいであり、力をもらっています。そして、だからこそこの活動を地域にしっかりと定着させていくことが自分の使命だとも思っています。

今後の夢と目標を教えてください

現在は、一人一人に濃い出会いを経験して欲しいと考え1年を通して200名程度の支援を実施していますが、今後3年間でこれを中学校や高校など教育現場や地域と連携することで1000人以上にすることを目標としています。

私たちの活動の目的は、だっぴのような、若者と地域の大人が交流する場が普通にあり、若者が諦めずに選択していける社会を実現することですので、行政と協働して、社会教育化していかなければならないと考えています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

私たちは、ゆるく熱く、そして誰の笑顔のためにするのか、をいつも大切にしています。人が最も成長するのは、自分のために動いたときではなく、人のために動いたときではないでしょうか。様々な情報が散乱して、自分の軸を選択することも難しい世の中です。

だからこそ、だっぴは人と人との出会い、繋がりをもう一度しっかりと地域に作れる団体、活動を目指しています。興味を持っていただいた方は、是非、一緒に仲間となっていただき、活動を展開出来ればと思います。スタッフ、寄付支援、会員申込みなど、いつでも受け付けていますのでお気軽にご連絡頂ければ嬉しいです。

取材者のコメント
古川勇樹 大変魅力的なプロジェクトである。社会に出ることを、働くこと、大人になること。多くの若者が抱えている漠然とした不安に、手ごたえのある骨太の体験を通して応えるキャリア教育支援の取り組みである。同時に、これからの地域を支える若い力を結びつけるきっかけづくりになっているところも興味深いと思った。こういったプロジェクトが多くの若者を引き付けている事実は、身近にロールモデルを見つけられず、「大人」になることの具体的イメージを持てないことが、現代の若者に共通する悩みであり深刻な心理的ストレスを引き起こしていることを意味しているのだろうと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 柏原拓史
住所
TEL/FAX 090-6502-3880
お問い合せ dappififty@gmail.com
URL http://dappi-okayama.com