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特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン

東京都

東南アジアの農村部で、健康に暮らすための保健知識を広める

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン

特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパンの写真

活動エリア タイ、インドネシア、カンボジア、ミャンマー
ジャンル 医療・福祉 国際協力 

主な受賞歴や実績

詳しい情報は弊団体のウェブサイトをご覧ください。www.ph-japan.org

この活動について教えて下さい

ピープルズ・ホープ・ジャパンは主に東南アジアで、現地の医療機関と連携して農村部に住む人たちが健康な生活を送るために必要な保健知識を教育しています。特に母子保健分野に力を入れており、母親が元気な赤ちゃんを産めるように必要なケアを受ける、つまり妊婦健診、安全なお産、産後健診、家族計画サービス等の推進を行っています。多くの途上国の医療機関は、医療設備、医薬品の不足のみならず人材不足が顕著であり、適切なサービスが提供できるようにするための支援も欠かせません。私たちは助産師トレーニングを中心に、医療機関への支援も行っています。また、村の保健ボランティアを育成し、医療機関の運営を助ける役割を担ってもらいます。現地の人を育成し、保健人材として活躍してもらうことによって現地に根付く活動を行っています。

現在はタイ、インドネシア、カンボジア、ミャンマーに現地事務所を置いて活動を展開しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

もともとアメリカのNPO団体プロジェクトHOPEの日本支部として1997年に発足しました。当初よりプロジェクトHOPEの「全ての人々に健康を」という理念をかかげて活動を推進してきました。2006年に独立してピープルズ・ホープ・ジャパンと団体名を変更した際に、理念も「全ての人々に健康と希望を」に変更しました。医療制度が十分に整っていない途上国の人々が基本的な人権である「健康」を保障されることによって将来への「希望」が生まれることを願って支援活動を行っています。

途上国支援は、アメリカでの企業によるCSR(社会貢献)活動推進を日本にも導入するという側面も持っており、元ビジネスパーソンが本部で募金活動を行い、現地事務所では国際保健や国際協力に関する専門的な勉強や経験をした人材が働いています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

伝統習慣や経済的な理由等によって、公立保健センターや病院での医療サービスを受けることができなかった村人たちが、健康や病気について学び、医療サービスを受けることはお金よりも大切であることに気付き、彼らの行動が変わりました。それは村のお母さんたちへのインタビューやボランティアからの報告で分かるのですが、これを聞いた時には非常にうれしかったです。人間誰しも健康に関する習慣は中々変えられないというところがあるのですが、現地の人たちが教育を受け入れて自分たちの新しい習慣にしていくことを手助けできたことは、このような活動を行う中での大きな喜びです。また、医療者やボランティアがいきいきと活動に携わり「村の人たちが健康になった」という実感を話してくれました。現地の人がやりがいを持って活動を推進できることが、途上国支援が成功するカギだと考えているので、そのような人材を育成できたことは本当によかったです。

今後の夢と目標を教えてください

途上国の妊産婦死亡や赤ちゃんの死亡を減らし、多くの赤ちゃんが健康な人生のスタートを切ることができるように、今後も現地の人に役立つ活動を行っていきたいと思っています。その時々の社会状況やニーズに合わせた活動ができるよう、アンテナを張って情報収集を行い、現地の人との協力体制を大切にする姿勢を忘れずに「健康推進」を行います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

私たちの活動に賛同いただければ、ぜひ会員になって活動を支えていただきたいと思います。会員の皆様には、毎月電子メールニュースの発行、四半期ごとにニュースレターをお届けしています。また、報告会やグローバルフェスタなどのイベントに参加することでより多くの皆様に途上国の保健の現状を知ってもらう努力をしています。ぜひイベントにご参加ください。イベントをお手伝いしてくださる学生インターンやボランティアも随時募集しております。

取材者のコメント
古川勇樹 健康が保証されることで将来への希望が生まれる、というお話が印象的であった。伝統や慣習が続く途上国の農村部で医療や保健に対する意識を変え、限られた人材でサービス体制を整える活動には様々な困難があることだろう。それでも、この団体の活動を通して村の人たち意識が変わっていき、健康になっているという報告もあるという。また、力を入れているという母子保健分野でも、妊産婦や乳幼児の健康が向上すれば、赤ちゃんを囲む人たちに笑顔が増えることだろう。希望を届けることのできる素晴らしい活動だと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 小田晋吾
住所 東京都武蔵野市中町2-9-32
TEL/FAX Tel: 0422-52-5507 Fax: 0422-52-7035
お問い合せ info@ph-japan.org
URL http://www.ph-japan.org