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NPO法人 おおさかねこ倶楽部

東京都

野良猫を減らす!

団体名・プロジェクト名

NPO法人 おおさかねこ倶楽部

NPO法人 おおさかねこ倶楽部の写真

活動エリア 大阪を中心とした関西一円
ジャンル その他 まちづくり 

主な受賞歴や実績

野良猫のいないまちづくりを目指して、大阪を中心に活動している団体です。

この活動について教えて下さい

私たちは「野良猫のいないまちづくりを目指しています」。猫はみんな大好きです。でも野良猫は増えて欲しくありません。野良猫は過酷な環境で暮らしています。彼らは好きで野良猫になったのではありません。捨てられたり、捨てられた猫から産まれて野良猫になっていくのです。先進国であるはずの日本では、至るところで野良猫を見かけます。安易に飼い、捨てる人が多いのだと思います。不幸な野良猫を減らすため、不妊手術をしながら啓発活動を続けています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

私は、20年程前から、個人で犬や猫の保護、里親探しをしていました。ある日知人の美容室経営されてる方から、お客さんの話で「親戚の方が亡くなり、飼っていた猫の里親探しをしたが、大人の猫は貰い手が無く、かと言って故人が可愛がっていた猫を保健所に持っていくことなど出来ず、仕方なくある大きな公園に捨ててきた」と言われたそうです。公園は猫の捨て場になっていて、子猫だけでなく大人の猫も捨てられています。子猫は不妊手術せずに産まれたのを捨てに来たと推測されますが、大人の猫はこのような事情もあるのだと気付かされました。それで知人達と「猫の保護場所を作ろう・・」と考え、たくさんの方の協力のもと、おおさかねこ倶楽部ができました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

関西の某保健所で、近隣の人たちが捕獲器で捕まえた猫を次々殺処分していることがわかりました。何とか助け出していきましたが、その中に全盲の4ヶ月くらいの猫がいました。見ただけでは目が見えていないことはわかりませんでしたが、柱や物にぶつかるのでおかしいと思い獣医師に見てもらったところ目が見えないことがわかりました。目が見えてなくてもトイレもきちんとできるし、なんの問題もありません。その上とても可愛い子で、ダメもとで里親さんを探しました。すると、あるご家族が里親として申し出して下さり猫に会いにきてくださいました。そして、1匹では可愛そうなので大人しい猫を一緒に貰うと言って下さり、9歳の猫(人間なら60歳くらい)の猫と一緒に貰ってくださいました。一緒に仲良く寝ている写真など近況報告をいただき、世の中捨てたものではない・・・と、ほんとうに嬉しく活動の疲れも吹き飛んでいきます。

今後の夢と目標を教えてください

夢は、犬や猫の殺処分が無くなることです。いつの日にか、そのような時代が来ることを願っています。大きな問題は猫を不妊手術せずに捨てる人が後を絶たないことです。犬の処分数は減っていますが、猫は横ばい状態です。メンバーの一人に30年オーストラリアで暮らしていて2年前大阪に帰ってきた人がいますが30年間暮らしていて一度も子猫を見なかったそうです!オーストラリアはイギリスの文化が継承されていて不妊手術とマイクロチップ、登録が義務付けられているそうです。日本もそうなれば、猫の遺棄も無くなると思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

この活動は、日本の動物行政の遅れを知り、なんとかしたいと強く思うことが原動力になります。可哀想と思うだけでは、なかなか難しいです。まず経済的な問題。活動には医療費やいろいろお金が必要です。次に体力。野良猫を減らすには不妊手術が不可欠です。猫が活動するのは主に夜です。捕獲器を用意して、猫を捕獲し、翌日病院で手術し、猫の体調をみて、元の所に戻します。一般にTNRと言われています。忍耐のいる事です。これをコツコツやっていき、野良猫を減らしていく!不妊手術をすることで、確実に野良猫は減っていきます。

環境省も「地域猫ガイドライン」を作って、野良猫を減らし、トラブルの解決に努めるよう推奨しています。大変な活動ではありますが、強い意思をもって動物たちを助けることに参加してくださる方が一人でも増えるよう願っています。

取材者のコメント
古川勇樹 今回のお話を伺ってよく分かったが、野良猫を減らすためには、まず捨てられる猫を減らすことが必須だ。飼い猫に不妊手術を受けさせれば、飼い主の手に負えない子猫が増えることはない。すでに捨てられてしまっている野良猫たちから不幸な子猫を増やさないためには、この団体が活動されているような、捕獲して不妊治療を受けさせる地道な取り組みで確実に成果が出ているという。猫に不妊手術を受けさせない理由はいろいろあるのかもしれない。だが、猫を可愛いと思い、野良猫を可哀想と思うならば、目の前にいる猫を不用意に構うだけではなく、生まれてしまうかもしれない不幸な子猫達の事を考え、コストを負担する覚悟を持つべきなのだと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 庄川 節子
住所
TEL/FAX
お問い合せ hanakonana77@yahoo.co.jp
URL http://www.osakanekoclub.com/index.html