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NPO法人グランド12

東京都

熊本をマンガと文化の聖地に!

団体名・プロジェクト名

NPO法人グランド12

NPO法人グランド12の写真

活動エリア 熊本県
ジャンル まちづくり 学術・文化・芸術・スポーツ 

主な受賞歴や実績

・コスプレごみ拾いを実施
・グランド12のダンス部「ぐらだん」が、コスプレで熊本県内各地のイベントに出演
・熊本県内各地の児童養護施設に『ONE PIECE』のDVDを寄贈(「麦わらこども基金」)
・熊本市の政令市イベントを受託し、田中真弓さんのトークショーを開催
・「熊本ゆかりのマンガ図書館」を毎月開催
・『ケロロ軍曹』のラッピング電車「ケロロ電車」を企画
・「ワンピース公園をつくろう!」3万人の署名を集め、熊本市長に要望書を提出
・アニメ・マンガ・ポップカルチャーの祭典「くまフェス」を毎年開催
・上海コスプレイヤーとの交流など

この活動について教えて下さい

熊本はマンガ家を多く輩出していますが、それだけでなく、声優やマンガ評論家、編集者やアニメ監督など、マンガ・アニメ業界で活躍する人々も輩出しています。このような熊本の環境に注目し、熊本で住みながら創作活動ができるような環境作りや、熊本ゆかりのクリエイターを応援する活動など「熊本をマンガと文化の聖地にしよう」というコンセプトのもと活動しています。

私たちの活動は多岐にわたりますが、年に一度の大きなイベントとして定着してきたのが「くまフェス」です。2012年12月に熊本市の市民協働事業として開催した「くまフェス」は、あいにくの雨にもかかわらず、1 万人の人々が県内外から来場しました。また昨年2014年は、アニソンバンドやダンス、コスプレパフォーマンス、アーティストのライブ等のステージイベント、痛車の展示、カードゲームコーナー、コスプレ参加などで盛り上がり、2日間で来場者が2万4千人を超えました。今年はより中心商店街を巻き込んだ、楽しいイベントとなるように企画しています。ポップカルチャーのイベント「くまフェス」、若者が自分の好きなことで、年に1回自分たちの町を盛り上げるイベントに参加できるという側面もあります。最近では県外から宿泊して参加する方も増え、観光につながる可能性も出てきました。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

マンガ『ONE PIECE』の作者である尾田栄一郎さんが熊本出身のため、「熊本に『ONE PIECE』をモチーフとした公園を作って、熊本を元気にしたい」という思いが始まりでした。

その後、地域活性化としてアニメやマンガなどのポップカルチャーで盛り上げるという目的が決まり、大きな目的としてはクリエイターが東京へ行かなくても熊本で活動できる環境づくりを目指しながら、コスプレでのごみ拾いや、ワンピース公園実現のための署名活動などを重ね、今や「くまフェス」という大きなイベントを開催するまでに至りました。その傍らで、「熊本ゆかりのマンガ図書館」の開催や「ぐらだん」の地域イベント出演など、地域とのつながりを大切にした取り組みも続けています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

回答者の私としては、マンガも熊本も大好きなため、熊本をマンガなどの文化で盛り上げようというグランド12の活動に携われること自体、まずうれしいです。また「くまフェス」に関して言えば、関係者で力を合わせて準備し、実際多くの方々にイベントを楽しんでもらえたときに、遣り甲斐を感じました。歴史や自然だけでなく、マンガ文化も豊かな熊本を、県内外にアピールしていけたらと思います。

今後の夢と目標を教えてください

熊本ゆかりのマンガや、それらから派生するアニメやキャラクターなどで、人々に(特に熊本に住む人に)楽しんでもらい、魅力を感じてもらいたい。また熊本から新しい世代の作り手が、次々と生まれてくるようにしたい――。このように、熊本を「マンガと文化の聖地」として盛り上げていくことが私たちの願いです。

そのためにも、ワンピース公園実現に向けての活動や「くまフェス」の開催をはじめ、熊本をマンガやアニメなどで元気にするような様々な活動を、私たちそれぞれができる形で継続していきます。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

マンガやアニメなどで熊本を元気にしたいというテーマは、若い世代が町おこしに関わるきっかけにもなります。実際、グランド12にも若者が少なくないですし、今この取材の回答者である私もそうです。ぜひ老若男女問わず、地域を一緒に盛り上げていきましょう!

取材者のコメント
古川勇樹 マンガやアニメというコンテンツに、多くの人を引き付ける力があることを証明している活動であると思った。ファンの間では作品の舞台やモデルになった場所を実際に訪ねて巡る楽しみ方が定着し、日本各地で住宅地や里山風景が観光地となっている。コンテンツによる地域おこしには作品の世界観を楽しむファンに向けた企画が多い中、この熊本での活動は、作品を作り出すクリエイターが熊本で創作活動ができるような環境作りを目指しているという点が興味深いと思った。ポップカルチャーの人材や作品を生み出していく地域ぐるみの仕組みがどのように進展していくのか注目したいと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 松江 慎太郎
住所 熊本市中央区中央街5-17 麻婆亭内
TEL/FAX 096-356-1812
お問い合せ info@grand12.com
URL http://www.grand12.com/