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特定非営利活動法人木材・合板(ごうはん)博物館

東京都

木材・合板に触れて、自然と人間の関係を考える

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人木材・合板(ごうはん)博物館

特定非営利活動法人木材・合板(ごうはん)博物館の写真

活動エリア 国内全域
ジャンル 地球温暖化防止 森林保全・緑化 環境全般 

主な受賞歴や実績

平成23年度林野庁長官感謝状「木づかい運動推進部門」

この活動について教えて下さい

気候変動を抑えるには植林が必要であり、その場を確保するためには木材の需要拡大が欠かせないという立場から、木材や合板に関する資料の収集、展示を行っています。子どもから大人まで幅広い来館者に対し、団体の場合はスタッフによるツアーを行い、個人には要望に従って解説しています。眺めるだけではなく、手で触れることができる博物館です。また、木に関するさまざまな質問にも答えています。

<見学・研修の受け入れ>
幼稚園や保育園、学童保育などの工作体験&見学、小学校の社会科見学、中学・高校生のインターンシップや研修・見学、さらに大学の授業の一環として木材や合板その他関連商品の講義&見学、木材関連法人・団体の社員教育を受け入れ、実践しています。

<イベント・講習会など>
●ウッドマスター(基礎・中級)講習会、●クリスマスツリー植林祭、●木と合板写真コンテスト、●夏休みの木工教室・工場見学&工作体験、●合板の日記念式典、●エコプロダクツなどへの出展

どうしてこの活動をはじめたんですか?

日本での合板製造は、1907(明治40)年に名古屋の浅野吉次郎氏がベニヤレース(丸太をかつら剥きする機械)を開発したことから始まり、その100周年を祝って2007年に開館しました。その後、ベニヤレースは画期的な発展を遂げ、歩留まりやベニヤの質も向上しました。

合板は、木材利用のなかでもきわめて合理的な利用法の一つで、人工林木のなかで小径材や曲がり材などの除伐材も有効利用できます。木材・合板に対する正しい知識・認識を広め、住宅などの耐震性の向上ならびに人命の尊重につなげていく活動として位置づけ、開館し、運営してきました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

木材はあまりにも身近すぎて、知らないことはないと思っている人が多いと思います。しかし、樹種によって耐久性や視覚特性が違い、適材適所の使い方がなされている例を挙げるとびっくりします。また、合板が使われているケースを、その必然性とともに話すと感心してくれます。そんな来館者とやり取りをするとき、博物館で働いていてよかったと思います。また、社会科見学区内巡りで来館する小学校3年生と接するとき、子供たちの真剣なまなざし、喜びを表す笑顔には心が洗われる思いがいたします。

今後の夢と目標を教えてください

もっともっと木材や合板に興味を持ってもらいたいです。最近、DIY(Do It Yourself)という言葉をよく耳にしませんか?専門業者ではない人が自身で何か作ったり、家を修繕したりすることです。お店で出来あいを買うのもいいですが、それを自分で作ると達成感や喜びを感じ、愛着もわくと思います。

木にはたくさんの種類があり、使う用途によっては向き不向きがあります。
木について学びたい方は、ぜひ一度ご来館ください。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

当館の活動は、一般の人がだれでも参加できるわけではありません。職員の募集時に応募して下さい。

取材者のコメント
古川勇樹 建築物や家具、身の回りの道具など、当たり前のように私たちの生活に溶け込んでいる木材であるが、そこには個々の木材の性質や特徴をうまく利用した適材適所の加工技術が詰め込まれているという。このように、人間が木材や合板を開発し、改良してきた歴史は、木材という自然の一部を使って生活環境を向上させてきた人間の営みの歴史でもあると思った。そこには自然環境と人間の関係が凝縮されており、身近なところから環境問題を考えるよいきっかけになると思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長 吉田繁
住所 東京都江東区新木場1-7-22新木場タワー3・4階
TEL/FAX TEL 03-3521-6600 /FAX 03-3521-6602
お問い合せ info@ woodmuseum.jp
URL http://www.woodmuseum.jp/