HOME > プロジェクト・団体の紹介 >NPO法人HITOプロジェクト

NPO法人HITOプロジェクト

東京都

身近な場所から技術を学ぶ

団体名・プロジェクト名

NPO法人HITOプロジェクト

NPO法人HITOプロジェクトの写真

活動エリア 熊本県(熊本市がメイン)
ジャンル ITの推進 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

【実績】現在、メインで行っている小中学生向けロボット・プログラミング体験教室は、これまで延べ600名にご参加いただいております。

【受賞】指導した子どもたちの受賞です。
自律型ロボット制御競技会「WRO Japan2013決勝大会」小学生部門 審査員特別賞
自律型ロボット制御競技会「WRO Japan2014決勝大会」小学生部門 プレゼン部門最優秀賞

この活動について教えて下さい

これまで起業活動の支援として社会で活躍する人たちと志を持った若者の座談会なども実施していましたが、現在はメインで以下の活動を行っています。◆ロボット・プログラミング体験教室小学生高学年~中学生を対象にしたロボット制御を体験するプログラミング教室です。教材は高等教育機関でも採用されており、子どもたちにもなじみがあるレゴの教材「マインドストーム」を使用しています。モーターやセンサーを搭載し、マイコンが内蔵されたブロックに、ビジュアルで理解しやすい専用ソフトを使用してプログラミングを行い、転送して自ら組み立てたロボットを自律的に自ら動かす「ものづくり」体験を通して工学分野への興味関心を引くとともに、創造性、論理的思考、問題解決能力の育成を図ります。
◆ロボット競技会「WROJapan熊本大会」
 世界40カ国以上の小中高校生が参加する自律型ロボットによる制御技術を競う国際ロボットコンテストの日本国内熊本地区予選会(小中学生部門)を地元の大学との共催で毎年夏に実施しています。様々な障害物やミッションが用意された競技コースを走行し、得点やタイムを競うものです。成績が優秀なチームは秋に行われる決勝大会に熊本地区選抜チームとして参加し、全国の参加者と競い、国際大会の出場を目指します。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

設立のころは青少年の科学離れが進み、高等学校では「物理」の選択者が少なくなり、さらに工業系大学入学者も減少傾向にありました。国際的な学力テストにおいても物理や数学の学力が低下するなどの憂うべき実態が見られるような時代背景でありました。
青少年の生活環境も大きく変化し、「モノづくり」を体験する機会は非常に少なくなり、工夫する力や創造力が著しく低下してきているとも言われています。
そこで、自己実現プログラムを通して、青少年に論理的に物事を考える力と問題解決能力を涵養し、将来さまざまな分野で活躍できる人材育成を行う目的で設立いたしました。(設立趣旨より)
そして設立時から現在まで行っているロボット・プログラミング教室は、小中学生が「モノづくり」を体験する場を提供し、大学や専門学校といった高等教育機関に進むよりもっと前の段階で工学分野への興味関心を引かせるとともに、初めてでも達成感を得ながら楽しく学べるので実施しています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

 体験教室では「楽しかった」、「またやりたい」と笑顔になり、満足そうにしている子どもたちを見ると「やっていてよかった」と嬉しくなります。
 また、子どもたちが参加する理由は「ロボットに興味があるから」、「レゴが好きだから」、「なんとなく楽しそうだから」なども多いが、もっと学びたいと意欲的になった子どもが本気になって取り組んでくれると、それに応えてあげたくなり、遣り甲斐を感じます。
 ロボット競技会に参加する子どもたちは、冬休みや夏休みをかけて研究・練習し、大会に臨みますが、練習でうまくいってもどうしても本番で失敗することがあり、成果を発揮できなかったことで落胆したり「もっとこうしていれば良かった」と悔しさから涙を流すこともあります。
 そこに子どもたちの取り組んできた姿勢や本気、熱意がこちらにも伝わります。自分の考えている理想まで研究・練習して持っていくことの難しさ、他者と競うことでかかるプレッシャー、外部環境や様々な要因によって結果が変わるという自分の思い通りにいかないことなどを実感していることと思います。
 また、逆に成功したチーム、勝ち抜いたチームは喜びを表情とジェスチャーで表現し、そこで得た自信も見せてくれます。どちらにしても子どもたちが成長していく姿を見せてくれることが、この活動の楽しみです。

今後の夢と目標を教えてください

 ロボット体験教室を開催すると毎回必ず「これまで知らなかった」という方がいらっしゃるので、より多くの子どもたちに機会を提供できるようにより充実させ、裾野を広げて頂点を押し上げ、競技会などでの上位入賞など熊本から全国で活躍できる人材を輩出することです。
 また、IT分野や情報教育といっても多岐にわたり、個人によって興味や特性も様々なので、もっと広く、そして深く、継続して学べる環境をつくることも重要だと考えています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

 最近は取り組んでいる内容がロボットやプログラミングということもあり、現在参加していただいているボランティアスタッフは工学分野の方が多く、一般の方はこれまで「やったことがない」、「難しそうだ」と遠慮しがちですが、目的は「未来を支える子どもたちの育成」です。その目的を共有できる方は工学分野の方でなくても歓迎いたします。
 工学にはまったく縁がなかったという方でもこれを機に親しんでいただきたいし、子どもたちでも扱いやすい教材なので、一緒に楽しむことができます。初めてということで子どもたちと同じ目線でポイントや問題点を考えるということも大事なことなので、それがプラスになることもあります。
 そして工学分野に関わっている方や現在学んでいる学生さんたちは、これまでの経験を活かして、学んできたことを次代に渡してつなぐことで、社会に参画し、地域貢献として共に活動していただけることを望んでいます。
 また、子どもたちの育成のみでなく、開催しているロボット教室や大会という場が、同じことで楽しみを共有できる大人たちもつながるコミュニティにしていきたいので、当法人の活動を見て共感できる方のご参加をお待ちしています。

取材者のコメント
古川 勇樹 今の時代には当たり前になったロボットやITという最新テクノロジーも、それを作ってきたのは様々なテクノロジーを学んできた人間であり、発展させるのもあくまで人間である。ここでは、そんなテクノロジーに対して、子供の頃から触れてもらうことでこれからの技術を作り出すであろう世代を育てているのだ。学校で学ぶべき様々なことと合わせて学ぶべきことはたくさんある。その中で、学校ではない環境だからこそできる自由度が高いテクノロジーの学びの場にもなっており、世代を問わずにさまざまな人たちがテクノロジーを身近に感じる場になっている。
団体・プロジェクトの概要
代表者 吉山 壽一
住所 熊本県熊本市中央区白山1丁目3-2

TEL/FAX TEL/ FAX  096-364-6828 / 096-364-8527
お問い合せ info@npo-hitoproject.or.jp
URL http://www.npo-hitoproject.or.jp/