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特定非営利活動法人神奈川労災職業病センター

東京都

労働災害、職業病の相談を受ける「かけこみ寺」

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人神奈川労災職業病センター

特定非営利活動法人神奈川労災職業病センターの写真

活動エリア 神奈川県および全国
ジャンル 医療・福祉 就労支援・労働問題 

主な受賞歴や実績

横浜弁護士会第18回人権賞

この活動について教えて下さい

労働災害や労災職業病で苦しみ、補償も受けられずにいる…。そんな方々の「かけこみ寺」として、心ある労働組合関係者、医師、弁護士、被災者らが連携して設立しました。相談活動による会社などとの交渉はもちろん、働きやすい職場づくりを目指す調査、啓発活動や、よりよい労働行政を実現するための要請、政策提言など、幅広い活動を繰り広げてきています。

なかでも被災者やご家族からの相談対応は活動の要で、年間約250件の相談が寄せられます。労災補償の制度は複雑かつ会社との関係がからむため、一筋縄ではいかないことが多く、「知識」と「経験」がモノを言うところです。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

1950年代以降の日本の高度経済成長を支えてきた造船業、鉄鋼業、港湾・鉄道・運輸業建設業などで働いてきた人たちに、じん肺・アスベスト疾患や腰痛や有害化学物質中毒などの労災職業病が発生しました。神奈川において京浜工業地帯で働く労働者の労災認定闘争を契機に、医療スタッフと協力しながら専門の労災職業病センターを設立するに至りました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

相談者が無事に労災認定されたり、また職場復帰を果たされたりしたとき。私達のような労災職業病の相談機関は非常に限られているので、全国の労災被災者にとって頼れる相談機関にしていきたいです。

今後の夢と目標を教えてください

最終的には労災職業病の根絶だが、現実はアスベスト被災者やパワハラによるメンタルヘルス、長時間労働による過労死・過労疾患等の相談急増など、労災職業病は無くなるどころか増える一方なので、相談者の一人一人の問題に丁寧に対応していきたいと思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

労災職業病の問題はすべての働く人(または働いていた人)に関係している問題なので、実はとても身近な問題です。少しでも関心をお持ちの方と協力しながら、職場の労働環境の改善を一緒に考えていきたいと思います。

取材者のコメント
古川勇樹 「労災職業病は無くなるどころか増える一方」というお話があったが、労働災害や職業病、長時間残業や過労死、派遣切りなど、労働者の職場環境を巡る問題は、経済環境や社会状況を反映して多様化、複雑化してきているように思える。そのような状況で、労災認定や職業病や労働環境の改善に取り組んでいる団体に、助けを求めてくる人たちはたくさんいることだろう。「かけこみ寺」にすがる人たちを少しでも減らせるよう、健康で仕事を続けられる職場環境、労働環境を実現する施策が必要だと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 斎藤竜太
住所 横浜市鶴見区豊岡町20-9-505
TEL/FAX TEL 045-573-4289/FAX 045-575-1948
お問い合せ info@koshc.org
URL http://koshc.org/