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特定非営利活動法人 博物館活動支援センター

東京都

魅力ある博物館経営のための活動

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 博物館活動支援センター

特定非営利活動法人 博物館活動支援センターの写真

活動エリア 日本全国
ジャンル 学術・文化・芸術・スポーツ 市民活動団体の支援 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

博物館職員への支援と、一般市民への普及活動を行っております。

この活動について教えて下さい

現在日本には5000館を超える博物館があり、多様な活動を行っております。特に国立や県立博物館を除く中小規模の博物館は限られた予算と職員により、さまざまに工夫をこらし地域社会の発展に貢献すべく活動をしています。私たちはそうした厳しい環境の中で活動している博物館職員(学芸員)への支援と、一般市民が博物館に一層関心を高めていただくための事業を推進しています。
主な事業は世界文化遺産への登録など話題を集めているテーマについての特別講演会の開催、郷土博物館の運営に貢献する市民団体への支援活動、博物館資料の保存技術に関する講習会の開催、博物館の知られざる活動と役割に関心を持っていただくための連続講座の開催等を行っております。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

平成15年に施行された指定管理者制度は地方公共団体が運営する施設の管理運営を民間企業などに委託できる制度ですが、当初は博物館など専門的な知識と経験を必要とする機関においてはなじまないばかりでなく、質の低下や利用者へのサービスの低下が危惧されるとして大きな話題となりました。そこでこれまで博物館や大学などで博物館の専門的知識を培ってきた有志が集まり、そうした指定管理者制度の課題と可能性を明らかにし、さらにこれまで博物館で働いてきた学芸員などの専門職を支援し、待遇の低下や雇用不安定化を防止するため社会全体に問題提起をしていこうと平成20年NPO法人博物館活動支援センターを設立いたしました。現在ではそうした問題はやや沈静化しており、学芸員の処遇についても重大な欠陥は報告が少ないため組織としては日本の博物館の優れた活動への関心を一層高めてもらうための事業に重点をシフトしてきております。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

さまざまな理念と活動目標をかかげ活動を展開する博物館の専門職員にお会いすると、個性豊かな博物館作りに工夫を重ね、地道に取り組んでいることを発見します。事業への参加者がそうした職員の活動ぶりに接し、改めてその博物館のかくれた魅力を見いだした喜びを語ってくれるとき、私たちの活動を今後も続けてゆこうと感じます。

今後の夢と目標を教えてください

私たちの組織はある特定の地域に限定した人々を対象とするものではありません。いわば日本全国を対象としている、と考えております。ただ、首都圏に事務所を構えていて、たとえば東北の博物館への文化財レスキュー活動に取り組もうと考えても実行は難しいのが現状です。願わくば日本の各地に私たちと同じような組織が数多く立ち上がり、そうした組織同士の連携を通じて博物館の持つ多くの課題を社会に伝え、支援活動をしていけたら、と思っております。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

現在各地にある中小規模の博物館では博物館のさまざまな活動に対し、地域住民がボランティアとして積極的に関与してくれることを待ち望んでいます。特に地域博物館と呼ばれるいわば郷土博物館などにおいては市民団体と連携して活発な事業活動を立ち上げ、そうした活動を通じて市民一人一人の知的満足感を充足させ生き甲斐につながる場としての役割を拡大しております。どうぞ専門的知識がないから、等と思わず、博物館の活動には誰でも参加できるのだとお考えいただきお近くの博物館にお声がけください。

取材者のコメント
古川勇樹 意外と身近にあるはずなのに、博物館へ行く機会が減っているのではないだろうか。博物館というもの自体が利潤を追求した施設ではないにも関わらず、経営難から運営が立ち行かなくなっている例が数多くある。本来博物館は公共サービスのひとつであり、知的好奇心や創造力をかきたてる施設である。それは学生だけに止まらず、年齢問わず学ぶことのできる場である。支援により、今まで博物館に訪れたことのない人でも気軽に立ち寄り、知識を得ることのできる施設へと近づいていくのではないだろうか。
団体・プロジェクトの概要
代表者 熊野正也
住所 東京都杉並区宮前3-25-14-302 ボンド株式会社気付
TEL/FAX 080-8020-8568
お問い合せ jimukyoku@npo-msc.org
URL http://www.npo-msc.org