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特定非営利活動法人ユニバーサルサービスアカデミー

東京都

障害者、高齢者へのきめ細かなサービスを広め、誰もが暮らしやすい社会に!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人ユニバーサルサービスアカデミー

特定非営利活動法人ユニバーサルサービスアカデミーの写真

活動エリア 近畿エリア(主に大阪・神戸・奈良 など)
ジャンル 医療・福祉 教育・学習支援 観光 

主な受賞歴や実績

司法官庁、ホテルなどサービス提供現場に関わる職員・スタッフを対象とした高齢者、障害者接遇研修を各所にて実施。

この活動について教えて下さい

ユニバーサルサービスアカデミーは、サービス提供事業者や学生に対して、障害者・高齢者等の当事者が講師となりサービスのスキルアップ研修を行うと共に、障害者・高齢者等の当事者に対しても講師養成に取組み、超高齢社会におけるサービス提供現場のきめ細かな対応や障害者、高齢者等の雇用創出に寄与することを目的とし、すべての人にとって暮らしやすい「ユニバーサルサービス社会」の実現へ向けて活動しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

超高齢社会を迎え、健康に不安のある高齢者や障害者の外出ニーズに応えていくことは、サービス産業の今後の発展につながる重要な要素となってきています。

高齢者や障害者に満足していただけるサービスのために、サービス産業に従事する方たちに、より具体的な話を伝える機会の創出が必要だと考え、2006年から、研修会を積み重ね研修プログラムの充実に取組むと共に、障害者・高齢者等の当事者を講師として派遣するための講師養成研修などを行ってまいりましたが、活動基盤をさらに充実させるために、2012年4月にNPO法人を設立、現在に至っています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

これまで障害のある人と接する機会がなく、障害者と関わることに抵抗を感じていた人たちが、研修後に「難しくないのですね」と言ってくださった時に、遣り甲斐を感じます。人は、自分の知らないことは、難しいと感じてしまいます。しかし、実際に障害のある人の話を聞き、会話を交わしてみると、特別な配慮は多少必要ではあるものの、障害者=クレーマーといった先入観を払しょくし、怖がるようなことではないとわかっていただけます。

また、障害のある講師たちは、障害への理解が深まれば、障害者だけでなくみんなが暮らしやすい世の中になると考えています。そのために、自分の障害のことだけではなく、広く障害者のことを伝えられるよう、日々勉強し、経験を積んでいます。障害がある講師の中には、障害があるために毎日働くことが難しい人もいます。この活動によって、障害者が講演者となり収入を得られることも、遣り甲斐であるところです。

今後の夢と目標を教えてください

障害のある講師が、この仕事で得た収入のみで生活ができることが、今後の夢であり目標です。毎日働けない人も、毎月、何回か研修講師をすることができれば、安定した収入を得ることができます。そのためには、教育機関(小・中・高校、大学など)やサービス業(ホテル、コンビニエンスストア、飲食・物販店、観光関連施設、交通機関など)で、もっと障害者に対する理解を深める授業や研修が行われるようになればよいと思っています。

 2016年4月より、障害者差別解消法が施行されます。これにより、様々な場面で、障害者に配慮した対応を求められることになります。障害者への理解がないと、法的罰則を受けることもあります。まずは、公的機関に対してのみ義務化である法律ですが、いずれ民間にも広がることになるでしょう。障害者への理解を深めるには、当事者から直接話を聞くのが一番です。様々な障害を持つ人から話を聞くことで、それぞれの障害の特徴も理解することができると思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

障害のある方、障害のある子どもや認知症の親を持っている方などで、講師をしてみたいという方がおられれば、ぜひ我々にご連絡いただきたいと思います。しかし、障害がある、障害のある家族がいるというだけでは講師にはなれません。自分のことだけではなく、他の障害の理解、障害者に関する法制度やサービスに関する知識も必要です。人に伝わる話し方、プレゼンテーションスキルも求められます。これらに関しては、我々が、講師養成講座を行う機会がありますので、そちらを受講していただき、その後、登録という流れになります。

講師派遣の依頼があると、その研修にふさわしい講師を選び、派遣するようにしています。大勢の前で話すのは苦手だけどグループワークなら得意、大人よりも子ども向けの研修の方が得意など、それぞれの得意分野で活躍していただけるような配慮をしております。ぜひ、ご自身の経験を活かし、より多く障害者の理解者を深めましょう。

取材者のコメント
古川勇樹 障害者と関わることに抵抗を感じていた人たちが、こちらの団体の研修でその抵抗感を克服したというお話が興味深い。障がいのある人との接触に戸惑いや不安を感じるのが、「知らないことは、難しいと感じてしまう」ためであるのならば、見本が示すこと、行動してみることが効果的ではないだろうか。その意味でも、今回のお話にあったように、教育機関や幅広いサービス業態において、高齢者や障がいのある人に配慮した対応を学習することが望ましいと思った。子供たちやサービス業者の対応が手本となることは、障がいのある人に配慮した対応を普及させるためにも有効だと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長 塚田 佐紀
住所 大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-48 金村ビル3F(株式会社インプリージョン内)
TEL/FAX TEL 06-6624-8555/FAX 06-6624-8505
お問い合せ info@universal-service-ac.com
URL http://www.universal-service-ac.com/