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特定非営利活動法人ちゅうぶ

東京都

障害者に関わり、社会を見つめなおす

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人ちゅうぶ

特定非営利活動法人ちゅうぶの写真

活動エリア 大阪市を中心とした大阪府内、相談支援事業は東住吉区、介護派遣&生活介護は東住吉区・平野区
ジャンル 医療・福祉 

主な受賞歴や実績

1989年 身障グループホーム制度では大阪市第1号、市町村障害者生活支援事業(現在の相談支援事業)
2000年 ホームヘルパー派遣事業委託  
など

この活動について教えて下さい

事業としては、相談支援・自立生活センター・介護派遣・生活介護・グループホームです。上記とも関連しますが、介護派遣、グループホーム、相談支援、交通まちづくり等について各種の会議などを通じて、主に大阪市への政策提言や協議を重ねており、障害当事者を中心として団体として大阪府内の幅広い団体とのネットワークづくりを進めています。やっていること、かんがえていることは幅広い(つもり)です。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

もともとは脳性マヒ者の団体である大阪青い芝の会が母体となっています。1984年に地域に根差す、障害のある者、無い者の共同組織として発足しました。現在の場所になったきっかけとして駒川商店街に住むNさんという重度障害者の母親が倒れ、彼の24時間の生活支援を行ったことがあります。当時の支援の失敗=限界を乗り越えるために様々な活動を展開してきました。当時は障害者差別が特に目に見える形でありましたが、今も障害者の生活や権利がちゃんと認められているわけではありません。障害者を先頭にしながらこうした状況を変えていくことが原点となっています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

障害者問題という切り口から、社会のありようを見つめ、変えていく取り組みのダイナミズム。障害者自身の失敗や成長に付き合うことの大変さとそれ以上の面白さ。コミュニケーションが難しく、あまり何も考えていない障害者が実は、いろんなことを考えていて、まわりを巻き込んでいく力をもっていることの発見などなど。バリアフリーへの取り組みでも特に大阪のまちを具体的に変えてこられている事などです。

今後の夢と目標を教えてください

一人でも多くの障害者の自立生活を実現することです。バリアフリーや障害者福祉が進んだとはいえ、実は狭い世界で「生かされている」実態はあまり変わっていません。多くの障害者が自分自身の人生だと、感じられる取り組み! 障害者問題とは、実は、障害者を取り巻く社会の問題です。なんとなく生きにくい閉塞的な社会では障害者も生きにくいのです。本来はありえない平均的な人間像を求め、「違い」を排除する社会をもっと多様性のある社会へ変えていきましょう。

(ちょっと簡単に表現しにくいですが…)当面の目標は、大阪府で具体的な効力のある差別解消条例を策定すること、法人新築物件の3階4階の工事を行い、次の事業展開を進めること(現在はスケルトン仕様で枠組みだけ)、バリアフリーの取り組みである「おにごっこ」企画を今年も成功させ、大阪の障害者をさらに元気にすることです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

障害者に関わること、それは自分や社会を見つめなおすことです。障害者=マイナスではなく、むしろ障害=プラスに転化できる要素がいっぱい詰まっています。それを発見するたのしみがあります。「おもろいこと」がそこには転がっています。

取材者のコメント
古川勇樹 「障害者問題は、彼らを取り巻く社会の問題」「生かされている実態」「自分自身の人生だと感じられる取り組み」「障害者に関わることは自分や社会を見つめなおすこと」などなど、印象的な言葉がたくさんあった。障害者の自立を支援には、生活面のサポートや仕事などの支援があるが、本当はどういった支援が求められているのか、障害者が自分で自分の人生を選び取っていけるようにするには何が必要なのか、現代日本の福祉政策における根本的な部分の考え方が問われているように感じた。
団体・プロジェクトの概要
代表者 尾上浩二 (DPI日本会議副議長・内閣府政策企画調査官)
住所 大阪市東住吉区田辺5-5-20
TEL/FAX TEL 06-4703-3740 / FAX 06-6628-0271
お問い合せ chubu@npochubu.com
URL http://npochubu.com/