HOME > プロジェクト・団体の紹介 >NPO法人 竹の学校

NPO法人 竹の学校

東京都

放置竹林を整備し、美しい竹林景観に

団体名・プロジェクト名

NPO法人 竹の学校

NPO法人 竹の学校の写真

活動エリア 長岡京市内 放置竹林
ジャンル 環境全般 美化清掃 

主な受賞歴や実績

2013年9月 環境保全協力団体表彰 (長岡京市40周年記念表彰)
2007年9月 京都キワニスクラブ社会公益賞 竹林友の会 他 (竹の学校の前身)

この活動について教えて下さい

活動の目的は、①放置竹林の伐採・間伐、②伐採竹の有効活用、③タケノコの伝統栽培の保存・継承、④竹林の景観を守る啓蒙・支援活動、と多岐に渡っていいます。放置竹林整備とは、単に竹の伐採をするだけでは済みません。竹はお互いに枝で支えられているので、切っただけでは倒れません。また、住宅街やバス通りに面した竹林も多く、ロープコントロールして、安全に倒さなければなりません。倒した竹は竹材に使うためにも、積み重ねるためにも枝を払います。切った竹も払った枝も大半は焼却しています。焼却するには、消火用の水を準備して民家や道路から離れた安全な場所まで運んでいます。

一部の環境意識に高い企業には伐採竹の利用協力、学校関係の皆様には伐採等の協力を頂けるようになってきました。美しい竹林とタケノコの街を守っていくために頑張っています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

長岡京市に定住を始めて、竹林の美しさから竹に関心を持ち始めた結果、放置竹林問題があること知り、2000年ごろから活動を始めました。他のグループとの違いは、始めからタケノコの伝統栽培法の保全と生産を目標としていたことで、これが結果的には長期活動の基となりました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

朽ちた竹を処分し、伐採が済むと竹林が明るくなってきます。また、凛とした静けさの竹林の中での作業は楽しく、2m間隔程度に間伐したタケノコ畑の竹林は見て美しく、本当に癒されます。そして春に出てくるご褒美のタケノコは愛おしいし、何よりも美味しい。冬の土入れ等、重労働もありますが、好きなことをして、環境に役立ち、竹林が美しくなり、美味しいタケノコが食べられてこんな良いことはないでしょう。

また放置竹林をタケノコ畑まで整備することで、水資源の涵養に繋がり自然環境の維持に役立つことがわかり、活動のやりがいとなっています。

今後の夢と目標を教えてください

長岡京市の竹林は元々タケノコ畑であり農家の方が所有しています。今は各所有者と覚書を交わしで、基本的に無償で整備しています。今のままでは、タケノコ農家の後継者問題が解決するまで、農家に代わり無償で整備しているだけですし、山の中の竹林では、整備の成果も皆様には見えません。

長岡京市の美しい竹林を維持するには、まずは道路に面した竹林や公共施設の周辺の竹林を整備するのが良いと考えています。これらの皆様の目に入る放置竹林の整備の義務化や、トラックを持たないボランティア活動へ行政の支援を頂き、実効の上がるボランティア活動となることを期待しています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

ボランティア活動に参加しているメンバーの思いは様々です。代表的な会員の参加の目的を紹介します。
「私は何のために活動しているかと聞かれたら、自分の健康管理のためにしていると答えます。散歩したり、スポーツクラブへ行ったり、テニスをするのと同じです。さらに、竹林整備をすることによって、長岡京市の景観活動に貢献しています。その竹林が美しくなることに達成感を感じています。美味しいタケノコはそのご褒美と考えています。」

特に定年を過ぎ年金生活を迎え、社会に何らかの恩返しを考えておられる方のご参加をお待ちしております。

取材者のコメント
古川勇樹 「和」を感じさせる景観の代表ともいえる竹林の、まっすぐに伸びた竹が整然と並ぶあの美しい風景は、人が多くの手間や労力をかけて整備しているからこそ、維持されているものであるということがよく分かった。これからの活動で、道路や公園など人目に付く場所の竹林で整備を進めるとのお話であったが、あちこちで美しい竹林を見かける街になるのかと思うと、それはとても素敵なことだと思った。そして、竹林の街、タケノコの街として、暮らしている人たちの愛着も強くなり、竹林整備の活動がますます活発になっていくのではないかと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長 稲岡利春
住所 京都府長岡京市奥海印寺太鼓山46-23
TEL/FAX 075-955-1035
お問い合せ t-inaoka@takenogakkou.xsrv.jp
URL http://takenogakkou.xsrv.jp/index.html