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特定非営利活動法人ケナフ等植物資源利用による地球環境保全協議会 (略称:ケナフ協議会)

東京都

ケナフの利用促進で環境保全

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人ケナフ等植物資源利用による地球環境保全協議会 (略称:ケナフ協議会)

特定非営利活動法人ケナフ等植物資源利用による地球環境保全協議会 (略称:ケナフ協議会)の写真

活動エリア 全国および世界の関係各国
ジャンル 環境全般 

主な受賞歴や実績

2000年に世界で初めてのケナフ国際会議を広島で開催し、世界の多くの国からの参加がありました。

この活動について教えて下さい

(1) ニュースレターの発行:毎月『ケナフ協議会ニュース』を発行して、ケナフ等植物資源利用、地球環境保全、国内外技術動向などについての新しい各種情報などを紹介しています。

(2) 研究会・講演会などの開催:毎年1回、ケナフ等植物資源利用に関する研究会と特別講演会を開催しています。

(3) ケナフ種子の配布:会員にケナフ種子の配布を行い、一般に対してもケナフ種子の販売を行っています。

(4) 会員及び関係諸機関に対する情報提供:会員および研究機関・報道機関その他関係諸機関からの要請に応じて、ケナフに関する情報を提供し、広報・啓発・普及活動を行っています。

(5) 環境教育および研究活動に対する協力:学校や自治体、市民団体などにおける環境教育および研究機関における研究活動に対する協力として、ケナフの播種・栽培・収穫・利用などの各過程に対応する情報・資料を提供するなど植物資源の利用による環境保全についての情報の普及を図っています。

(6) ケナフ認定マークの運営:平成11年7月30日制定の『ケナフマーク認定規定』に準じて、地球環境保全に役立つケナフ関連事項および製品に適合するマークとして、その使用と認定を行っています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

日本にケナフが本格的に導入されたのは、稲垣寛神戸女子大学教授(当時)の進言により、北川石松環境庁長官(当時)が1990年5月の第118回参議院環境特別委員会で「地球規模の環境問題、特に地球温暖化や森林減少問題の緩和のためには植林は勿論、ケナフ等の木材以外植物資源の利用も重要である」との発言があり、続いて調査費が認められました。同年12月『ケナフ等代替資源検討委員会(委員長:岡崎洋前環境庁事務次官)』が設けられ、調査研究の結果、ケナフが環境並びに資源植物として有望なことを答申しました。

その後、本事業を引き継ぐ形で1991年11月に『ケナフ等非木材繊維利用による地球環境保全協議会(略称:ケナフ協議会)』(岡崎洋会長・稲垣寛副会長)として発足しました。

1995年岡崎会長が政界に転出された後、稲垣寛副会長が会長に就任し、会の名称も『ケナフ等植物資源利用による地球環境保全協議会(略称:ケナフ協議会)』と変更されるなど若干の手直しが加えられました。

また、事務局も設立当初の財団法人地球・人間環境フォーラムから社団法人愛媛県紙パルプ工業会に移転し、一貫してケナフ等植物資源利用の普及と栽培・利用技術の向上のため国内はもちろんグローバルな活動も続けております。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

ケナフ等植物資源が人類の将来の環境保全に重要であるとの認識をしてもらえたと感じる時、特に、ケナフ繊維の新しい利用法として世の中に製品が普及するようになった時です。これまで、紙製品、自動車のドアトリムや住宅の高強度壁材料などとしての普及が進んできたので、今後はさらにケナフの栽培とその他の植物資源の栽培、利用と組み合わせ、地球規模での進展が進むことを願っています。

現在では、東北大震災の津波や原発災害の被害を受けた農地での栽培と利用が進展し、それが世界の環境保全と改善につながることを期待しています。

今後の夢と目標を教えてください

これまでの活動成果をさらに全国規模はもちろん、グローバルなものに進化させ、持続的な活動として定着させることができる「総合システム・体制の整備」を行うことが目標です。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

人類は西アフリカをその起源とされています。ケナフも同様に西アフリカ原産であります。また、人類は森から生まれ森林文化を発展させましたが、森林資源の枯渇を招き、世界各地に移動し、それぞれの文化を発展させました。その中には文明として人類の現在の基礎になったものもあります。しかし、現代の化石資源を中心とした文明には限度があることが明らかになってきており、今後はまたケナフ等の植物資源を中心とした新しい文明を創造する必要があります。そのような活動に興味を持つ方々が各々の拠点を大事にしながら協働してくれることを願っています。

取材者のコメント
古川勇樹 人間の消費活動は、現在知られている範囲で人間にとって有用で利用しやすい資源を集中的に搾取する傾向にある。そして、特定の資源を採取し加工するための技術が進歩し、さらにその資源の利用が進むというサイクルになってしまっている。こういった消費特性が続けば、特定の資源の枯渇につながり、地球の生態系のバランスは著しく損なわれてしまう。ケナフの繊維から紙など様々な材料が作られ利用されていると伺い、これからは利用資源の多様化、多角化のための技術進歩が求められており、その先駆的事例としてケナフの存在を多くの人に知ってもらいたいと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 鮫島一彦
住所 愛媛県四国中央市川之江町4084-1 (公社)愛媛県紙パルプ工業会内
TEL/FAX TEL 0896-58-2055 / FAX 0896-58-6240
お問い合せ info@e-kami.or.jp
URL http://www.e-kami.or.jp/kenaf/