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特定非営利活動法人ジュレー・ラダック

東京都

自然と調和するラダックの生活を知り、伝統と環境を大切にする社会を考える

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人ジュレー・ラダック

特定非営利活動法人ジュレー・ラダックの写真

活動エリア 日本国内、インド・ラダック地方
ジャンル 国際協力 地球温暖化防止 大気環境保全 教育・学習支援 森林保全・緑化 環境全般 自然保護 

主な受賞歴や実績

2006年 『懐かしい未来』著者、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ氏招聘イベント主催
2009年 ラダック遠隔村へのソーラークッカー支援により、全世帯がソーラークッカーを所有する“100%ソーラークッカー村”が誕生
2011年 「世界の人びとのためのJICA基金」において、北インド・ラダック地方における太陽エネルギーの活用と環境教育プロジェクトが採択される
2013年 JICA「NGO海外プロジェクト強化のためのアドバイザー派遣」を利用して外部の専門家を交えてソーラー・エネルギー事業の参加型事業評価を実施
2015年 これまでに累計192台のソーラークッカーをラダック遠隔村に支援

この活動について教えて下さい

標高約4000m、ヒマラヤの秘境、北インドのチベット文化圏ラダック。厳しい自然環境にもかかわらず、氷河の雪解け水を利用して穀物を生産し、家畜の糞から燃料を、毛から糸を、という循環型のライフスタイルが営まれています。また、人々の心にはチベット仏教が深く根付いており、その穏やかな精神性が注目されていますが、近年グローバリゼーションの波が押し寄せ、様々な問題に直面している地域でもあります。

私たちは、ラダックと日本の交流を通じて、お互いの智慧を持ち寄り、伝統文化を大切にした環境に優しい社会作りを目指しています。具体的には、スタディツアーやホームステイなどの交流事業、環境に適した太陽光エネルギー支援事業、親を亡くした子どもたちなどへの教育支援事業などが挙げられます。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

ジュレー・ラダックは、2004年、ラダック人の代表によって設立されました。自然と調和した穏やかな暮らしが営まれていたラダックに開発の波が押し寄せ、環境破壊や失業などの社会問題が発生。物理的な問題だけでなく、自分たちの文化に劣等感を感じたり、人々の心にも大きな変化をもたらしました。結婚を機に来日した代表が、近代化に流されゆく伝統文化を再認識してもらいたいと、活動をスタートさせました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

自分以外の人々や未来の社会のための持続可能な環境づくりに貢献できていると実感できる時です。スタディツアーやホームステイなどの交流事業で、参加者が近代化したライフスタイルと循環型ライフスタイルの違いを体験し、様々な気付きを得ている姿を見る時。また、ソーラークッカーを多くの村人が重宝して使用しているのを目にする時や、環境教育を経て自然環境や伝統文化の大切さに気づいてくれた時などです。

今後の夢と目標を教えてください

団体の目指すべきところは、持続可能な社会をつくることですが、人間だけでなく生きとし生けるものすべてがサステナブルに心豊かに生きることができたら、と思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

活動をサポートする方法は多岐にわたります。会員になって、継続的に現地をサポートする。日本国内のイベントで、物販や調理などのボランティアをする、事務所で英語の翻訳作業や事務作業、イベント企画に携わってみる、などなど。お気軽にご連絡ください!

取材者のコメント
古川勇樹 自然の恵みを丁寧に使用し、自然と調和して生きるラダックの人々の生活は、現代日本の都市的生活に慣れた人々には大変インパクトが大きいことだろうと思った。全く異なる生活を送っている人たちがいると知り、自分たちの現在の生活様式が、実は数ある暮らし方の中の一つでしかないことを認識すると、暮らし方や人生の過ごし方についての固定観念が取り払われ、生活することについてもっと自由に考えることができるようになるのではないだろうか。これほど多くの消費が必要なのだろうか、もっとシンプルに暮らせるのではないだろうか。ラダックのライフスタイルを知ると、自らの生活を見直さざるを得ない。
団体・プロジェクトの概要
代表者 ギュルメット スカルマ
住所 東京都文京区小石川3-4-14
TEL/FAX TEL 03-3812-3866/FAX 03-3815-7951
お問い合せ julayladakh@gmail.com
URL http://www.julayladakh.org