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NPO法人こどもたちのアジア連合

東京都

心の国境をとり払う子どもたちだからできるコト。
平和な次世代を作る希望を育むために。

団体名・プロジェクト名

NPO法人こどもたちのアジア連合

NPO法人こどもたちのアジア連合の写真

活動エリア 国内/海外
ジャンル 国際協力 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

2000年 野外教育、国際協力に従事する日本青年3人が自分たちの暮すアジアの平和と安定に資するため北東アジア地域の国々の子どもらが交流できるキャンプを構想。
2001年 有志で「北東アジアこども交流事業実行委員会」設立し、日本、韓国、北朝鮮、中国、モンゴル、ロシアの6ヶ国の子どもたちが参加する、第1回北東アジアこども交流事業(Kids’AU Camp)を日本で開催。2004年までの4回と2010年、2011年の2回を日本で開催。
2005年 第5回Kids’AU Campを韓国で開催。2009年も韓国で開催。
2006年 第6回Kids’AU Campをモンゴルで開催。以後、2008年までの3回と2012年をモンゴルで開催。
2013年 第13回Kids’AU Campをロシアで開催。
2014年 第14回Kids’ AU Campを中国で開催予定。
※13年間で北東アジア6か国の子ども643人とスタッフ491人、計1143人が参加。

この活動について教えて下さい

北東アジア地域に暮らす各国の子どもたちの信頼関係を構築していきます。具体的には、日本、韓国・北朝鮮、中国、モンゴル、ロシアの子どもたちと1週間程度のキャンプ生活を体験しながら、お互いの違いや共通点などを具体的に理解していきます。地球的規模で思考し行動できるグローバルな人材育成に取り組んでいます。とくに、子ども時代は先入観や偏見が少ないので、お互いの違いを違いのまま受け入れ尊重し、楽しむことができるのです。子どもたちに国の歴史を背負わせないで、まずは一緒に遊ぼう!という趣旨です。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

2000年、世界中の人々は「戦争の世紀」から「平和の世紀」への期待を膨らませていました。しかし、僕らの暮らす北東アジア地域は過去の歴史に縛られて未来が見えない状況でした。歴史問題が政治問題に直結し、当時は日・中・韓の民間交流が各国の政府から自粛を強いられる状況でした。壊れていくアジア地域を憂い、未来に生きる子どもたちのために何ができるだろう?と考えたとき、私たちは、北東アジア全域の子どもたちが参加できる国際キャンプを構想し、各国のパートナー開拓に動き出したのです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

数か国の子どもたちが参加すると、共通言語が必要だと思うでしょう? でも私たちのキャンプでは共通言語はありません。子どもたちは非言語コミュニケーションで互いに意志を伝えあいます。誰もが必死に何かを伝えようと努力し、必死にそれを理解しようと努力しています。予定調和的なやり取りが一切ない分、むしろ、心の距離は近づきます。帰るときなんてみんな抱き合って号泣しています。子どもたちが共感しあう瞬間に立ち会えるのはこの上ない喜びです。このキャンプで言語の価値をあらためて理解し、語学系大学や海外留学で言語を学ぶOB・OGも数多くいます。また、韓国から参加したOGが、「大人(スタッフ)たちの姿が、とても国際的だった。ずっと心に残っている」と話してくれました。私たち大人の後ろ姿が、国境を越えて協働する市民の原風景として認識されていることを知り、とてもやり甲斐を感じました。

今後の夢と目標を教えてください

持続可能なアジア地域を構築したいです。そのために、偏狭なナショナリズムや特定国とだけの平和構築を越えて、北東アジア地域の平和と発展を意識するという「リージョナルな視点」を身に着けた人材育成を一層進めていきたいです。1000人の子どもたちにKids’AU Campを体験してもらうことがとりあえずの目標です。2020年まではやるぞ!と各国の仲間と誓い合っています。もちろん、その後も活動は続けますよ。その意味で、私たちの次世代の育成にも力を入れたいですね。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

今年も色々な活動を実施するので、ぜひHPをチェックしてみてください。随時ボランティアを募集しています。Kids’ AU Camp以外にも、愛知県において多文化共生の地域づくり(外国籍住民の防災教育)などに取り組んでいます。また直接の参加が難しくても、理念や活動に共感していただける方は寄付など資金面でサポートしてください。私たちは当初から「手弁当・持ち寄り」で活動してきました。北東アジア地域の未来を拓く活動へのご協力をお待ちしております。

取材者のコメント
加藤夏樹 アジアにおけるEUのように、垣根を越えて繋がっていけるように。そしてそんな未来は子どもたちが担うという願いを込めて、「子どもたちのアジア連合―kids’ AU」という名前になったとインタビューに応じてくれた代表の村上さんは言う。アジアには歴史的問題や人種的偏見がまだまだ難問として横たわっている。そんな未来は、子どもたちこそ変えられると信じ、村上さんは活動を続けている。村上さんの活動に触れた子どもたちは将来、きっと各国の架け橋になるに違いない。ごく自然に、僕は村上さんのお話からそう信じることができた。
団体・プロジェクトの概要
代表者 村上 忠明
住所 愛知県名古屋市守山区笹ヶ根1丁目610番地1 
TEL/FAX 052-880-6857/052-880-6857
URL http://www.kids-au.net/