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認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

東京都

「かわいい!」だけじゃダメ。
犬や猫と最期まで家族でいる強い気持ちを!

団体名・プロジェクト名

認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会の写真

活動エリア 北海道
ジャンル その他 

主な受賞歴や実績

詳細はこちらをご覧ください。
http://shippo.or.jp/01/kainituite.html

この活動について教えて下さい

行政処分される犬猫を札幌市など北海道の保健所・市役所等から引き取り、保護する活動です。そして当会の施設で飼養し、新しい飼い主さんを探す活動を行っています。平成24年度のデータでは、日本では約16万匹もの犬猫が行政殺処分され、そのうち犬が2割、猫が8割ほどでした。こうした社会の現状を変え、「人と動物が共生できる幸せな社会」を目指して、動物保護に関する普及啓発活動など含めた活動しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

もともと、犬を飼っていまして、近所の犬が引越しで保健所に連れて行かれるという話を耳にして、飼い主の都合で犠牲になるのはあまりに可哀想と思い、仲間といっしょに新しい飼い主さんを探し、無事引き取り手を見つけたという経験がありました。この時のご縁から、現在の当会の代表と知り合い、当時は一人で活動しているとのことだったので、お手伝いさせてもらいました。これが始まりです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

一度は絶望の淵にいた犬猫たちが、理解ある飼い主さんと出会い、家族の一員として生きる希望を手に入れ、さらに「今お互いが幸せです!」と報告が届く、そんな瞬間です。処分が近いコたちの表情を見たことがありますか? もう本当に絶望しているんです。でも、そんなコたちが新しい飼い主さんと出会い、家族として迎え入れられると、もう本当に輝くような表情を取り戻します。そしてそうした私たちの活動を知って、賛同してくださる仲間や協力者が増えていく。そうしたつながりが生まれるときも、心から喜びを感じます。

今後の夢と目標を教えてください

もちろん行政殺処分をゼロにしたいという希望はあります。そのためには、人間側のモラルの向上や子どもたちへの“いのち”の教育が不可欠だと思います。また現実的にとても重要な手段の一つが、野良猫のTNRです。先ほど、処分されるのは猫が約8割と言いました。数の上では猫対策が急務です。そして処分される猫は大半が子猫です。TNRとは、Tはトラップ、捕獲し、Nはニューター、避妊去勢手術。Rはリターン、元にいた場所に戻すという意味の略語です。人と猫が共生するために今全国に広がりつつある方法です。こうした活動から地域猫の周知などもっと力を入れていきたいです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

この活動は、命と向き合う、ある意味とてもヘビーな活動です。精神的にとても辛くて、悲しくて、無力感を覚えることもあります。でも、私たちが行動することで、目の前で消えゆく命が救われ、明日へと生きることができます。大変ですが、命が繋がれ、さらに幸せになったときは、本当にすごい喜びで報われます。ボランティア等も募集しています。HPでの説明をお読みになり、まずは見学等しにきてくださいね。

取材者のコメント
加藤夏樹 元来、犬や猫が好きで、両方とも飼育経験がある。だからこそ、殺処分等を減らすために尽力されている同団体のインタビューには強い関心をもって話を伺った。対応してくれたのは、広報担当の理事・上杉さんだ。上杉さんには個人的に疑問だったことも聞いた。人はいかなる理由で、飼っていた犬や猫を保健所に引き取ってもらったりするのか、と。そこには確かに人間側の勝手な都合も多いのだが、中には「飼い主が高齢になり、入居施設に連れていけずに仕方なく……」というケースも増えているということだった。飼い主の終生飼養の義務は『動物愛護管理法』で明記されているが、高齢化社会は、こうしたところにも影響を与えていたのだ。また、上杉さんの夢は、今の施設に医療機関を併設させ、動物の福祉の向上を図ることや、さらに地域社会の中で子どもたちが気楽に施設を訪れ、『いのち』について学べる場になること、また、ちいさな図書館を併設するなど情報発信機能も備える場へと成長させたいとのこと。そんな素敵な夢が少しでも実現して欲しいと心から思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 稲垣 真紀
住所 北海道夕張郡長沼町西1北15
TEL/FAX 0123-89-2310/0123-89-2311
URL http://shippo.or.jp