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認定特定非営利活動法人カルチャーナイト北海道

東京都

市民の手で作る地域ぐるみの文化祭「カルチャーナイト」が、北海道の夜を優しく盛り上げる!

団体名・プロジェクト名

認定特定非営利活動法人カルチャーナイト北海道

認定特定非営利活動法人カルチャーナイト北海道の写真

活動エリア 北海道
ジャンル まちづくり 観光 

主な受賞歴や実績

詳しくはコチラをご覧ください。
http://www.culture-night.com/history/ayumi.php

この活動について教えて下さい

カルチャーナイトとは、元々は北欧を中心に広がっていたイベントで、例えばデンマークのコペンハーゲンでは収穫前の秋休み(ポテトホリデー)の前日に実施されてます。この日は恒例として、教育には厳しいデンマークでも子どもが親御さん同伴で夜更かしを楽しめる日なんですね。今は市民文化の一つの形として、地域全体で町の内外の文化交流、観光の振興等を目的に行っているようです。この楽しいイベントを私も10数年前に体験し、北海道に根付かせる価値がある!と思って、広めてきました。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

自分自身の体験がベースにありますが、このイベントは産業ツーリズムといった視点からも大変有効だと思いました。それで北海道副知事の時代に「北海道版カルチャーナイト検討会」を発足させたことが始まりです。そこから企業や文化施設、公的施設へ直接出向いて参加を要請しました。北海道大学や高等・地方裁判所など、多くの施設が趣旨に賛同してくれたことが大きかったですね。初回の2003年は官民あわせて20の施設で、「カルチャーナイト」が開催されました。副知事を退いたあとも、NPO法人の副理事長として運営は継続しています。このイベントのいいところは、われわれは意外と自分の街のことを知らないのですが、カルチャーナイトに参加することで、自分の住んでいる街をもっと知り、もっと好きになるんですよ。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

どんな仕事でも日常の当たり前のルーチンワークは誰かに褒められたりすることってあまりないと思います。でも、カルチャーナイトだと、普段触れ合わない人や子どもが訪れて、「すごいね!おじさんこういうお仕事しているんだね!」と尊敬の言葉や眼差しを向けてくれることがよくあります。子どもたちも普段目にしない大人の仕事に触れて感心するし、参加施設の担当者にとっても日々の仕事の励みにもなるんです。そんな地域の人たちや観光客との交流が生まれています。また地下鉄等に乗ったときに、子ども同士がカルチャーナイトを話題にした会話が耳に飛び込んでくると、嬉しくなりますね。(笑)

今後の夢と目標を教えてください

私たち事務局はカルチャーナイトの運営のノウハウはお伝えしてしますが、北海道内各地で自主的に開催する自治体が増えてきました。もうカルチャーナイトというイベント自体が一人歩きを初めていて、最初は20施設だった参加も今では103施設に増え、さらに12の市町村が独自のカルチャーナイトを開催するようになっています。こうした動きがさらに広がっていくことが希望ですし、また海外や道外のお客様が北海道の地域文化に触れるツアーとしても成立させていきたいですね。北海道には特色ある地域文化や産業があります。それらを体験したり、学んだり、地元と交流したりする“産業観光”に発展することが今後の目標です。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

カルチャーナイトには、「7つの要素」があるんです。1.楽しむ―市民参加(体験や鑑賞)、2.伝える―地域独自の文化の発信、伝承、3.支える―民間と行政の協動、4.育む―家族、コミュニティの形成、5.拓く―地域づくり、6.創る―芸術文化発表の場、7.結ぶ―ネットワークの形成、以上の7つです。このどれを入口にしてもいいんです。施設参加や企画参加はもちろん、認定NPO法人の会員として運営に関与したり、カルチャーナイトツアーに参加したり、ボランティアで参加したい方など。きっとこの7つの要素のうちに、あなたに適したカタチでの参加の仕方があると思います。ご自分にあった入口からぜひカルチャーナイトに関わってください。

取材者のコメント
加藤夏樹 今回取材に応じてくれたのは、同団体副理事長の佐々木亮子さんだ。お話の中でサラリと「北海道の副知事のときに・・・」と出てきて、ひどく驚いた。まさかの元副知事。(笑)事前の下調べが足りませんでしたと反省。それはさておいても、民間から採用されたというだけあって、その企画力・発想力・行動力がすごい。元々は北欧の祭礼的イベントだったカルチャーナイトを北海道に根付かせ、さらに地域文化・産業の振興に役立ている。しかも今なお札幌から北海道全域へと拡大中だ。単なる官製イベントでは、これほどの魅力はなかなか生まれなかったはずだ。そして思う。夜の街は、昼間とは違った、別の顔がある。どこか幻想的でもある。そんな夜の魅力を健全に活用し、「地域ぐるみの文化祭」として広めている佐々木さんは、きっと“人”が大好きなのだなと感じた。短いインタビュー時間だったが、伝えたいことが山のように生まれた時間だった。今度北海道の親類のところに遊びにいくときは、カルチャーナイトに日取りを合わせたいと思った。

団体・プロジェクトの概要
代表者 山本強
住所 北海道札幌市中央区北4条西7丁目5番地緑苑第2ビル707号室
TEL/FAX 011-261-8633/011-522-6607
URL http://www.culture-night.com/