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NPO法人人智学共同体ひびきの村

東京都

人智学思想をベースに、
あたたかな未来の礎を創るために。

団体名・プロジェクト名

NPO法人人智学共同体ひびきの村

NPO法人人智学共同体ひびきの村の写真

活動エリア 北海道
ジャンル 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

詳細は、コチラをご覧ください。
http://www.hibikinomura.org/

この活動について教えて下さい

主に2つの柱があります。シュタイナー教育についてはご存じの方はそれなりにいらっしゃると思いますが、一つは3歳以上~高校生までのシュタイナー教育です。もう一つは、私たちは「大人向け」のシュタイナー教育としてミカエル・カレッジを開講しています。ここは、一年をかけて大人が全日制の学校として人智学を学べる国内唯一のカレッジです。シュタイナー教育の講師になりたい方や、新たな人生哲学を学びたい方が参加しておられます。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

はい、実は2014年3月にこちらに移住して本格的に弊団体の運営に携わるようになりましたが、人智学との出会いは10年以上前ですね。前代表と出会い、もともと幼児教育をやりたかった希望もあって、こちらの村に通い、人智学を教員養成コースで学びました。それまでは私、横浜に住んでいたんですよ。人智学の教育では、健全な発育には、体の、つまり感覚の発達というものを重要視します。そうした視点は、いまの教育の中ではあまり重視されないと思い、価値を感じています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

私個人のことですが、保育の場を任されるのは初めてなので、とても嬉しく思います。これまでここの保育園は、むしろ「親」を支えるための場でしたが、これからは育てるための場ともなりますので。それに私たちの在るこの伊達市は、とても環境がいいところです。街中だと、頭の刺激が行き過ぎるんですね。健全な身体感覚を育むために最適な環境がここにはあります。

今後の夢と目標を教えてください

私たちは今年の3月から少し運営体制を変えました。より合議的で、共同体的に、一人ひとりの意見を尊重する運営体制にしました。それは一人のヴィジョンを共有し、みんなでとこに突き進むというカタチではありません。一人ひとりの個が尊重される分、一つひとつの決定に対しても一人ひとりとの意見調整など、時間を要したり大変さはありますが、より共生的に行っていけるように頑張りたいと思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

「大人のシュタイナー学校」であるミカエル・カレッジは、人生の見方を大きく変えるきっかけになると思います。その内容は、哲学、芸術、農業など、生命のことや天体のことなど、実に多様で、リベラル・アーツ全般にわたっているカリキュラムです。きっと、「いかに自分が世界のことを知らないか」ということを感じられると思います。そして自分の知らなかったことの「大きさ」にふと出会い、心が震える瞬間に出会えると思います。そんな驚きに出会えるきっかけをご提供できると思います。

取材者のコメント
加藤夏樹 今回取材に応じてくださったのは、同団体の新代表北原さんだ。実はシュタイナーの哲学は僕自身が愛好しており、その主要な著作を読んでいたことも伝えると、実にフランクにお話を聞かせてくれた。そしてそんな経験もあって、今回の取材はとても楽しいものだった。シュタイナーと言えば、神秘的な内容も含んでおり、純粋なアカデミズムでは哲学、芸術論、教育論あたりまでしか研究対象にはなっていない。しかし、たとえば児童文学作品ではミヒャエル・エンデが人智学思想を込めて『モモ』を産みだしている。『モモ』からはシュタイナー哲学の奥深さと、人間という存在への眼差しへの深さ、温かさがにじんでいる。またシュタイナーの哲学に基づいた銀行や医療機関もヨーロッパには存在し、実用性の高さは十分なものがある。もし北海道でなければ、僕自身がこちらのカレッジで学んでみたいと、心底感じた。
団体・プロジェクトの概要
代表者 北原薫子
住所 北海道伊達市志門気町6−13
TEL/FAX 0142-25-6735 / 0142-25-6715
URL http://www.hibikinomura.org