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NPO法人 かたつむりの会

東京都

生きるエネルギーを地域の発展に!

団体名・プロジェクト名

NPO法人 かたつむりの会

NPO法人 かたつむりの会の写真

活動エリア 和歌山県田辺市
ジャンル まちづくり 

主な受賞歴や実績

公益財団法人ソロプチミスト日本財団社会ボランティア賞(平成26年11月)

この活動について教えて下さい

老朽化し遊休していた元公民館を改修して、2012年9月に『ララ・ロカレ』というカフェをオープンした私たちNPO法人かたつむりの会は、『まちづくり』と『就労支援』を目的に活動しています。田辺市上屋敷の町家で石窯ピザを焼くカフェ『町家カフェ上屋敷二丁目』をオープンしたのは2009年。ここで働く人がどんどん増え、二号店を作らねばと、近場の遊休している公民館の活用を田辺市に申請しました。
シロアリの侵蝕など老朽化が激しく、改修工事は難を極めましたが、設計士や施工業者の尽力で、建てられた当時の雰囲気のまま、大正ロマン香る建物が蘇りました。その重厚な佇まいと風情が人気を呼んでいます。ラララと「はな歌」を口ずさみ、闊歩したくなるよう田辺のまちなかであってほしいと、『ララ・ロカレ』と命名しました。ロカレはローカルのイタリア語です。 『ララ・ロカレ』は、旬で地元の食材を生かし、手作りにこだわった「パンとパスタの店」です。
近隣の方のみならず県外からもお客様がたくさん来てくださいます。『ララ・ロカレ』も『町家カフェ上屋敷二丁目』同様、障害者就労継続支援A型事業所です。A型事業所の運営は決して楽ではありませんが、皆の創意で売り上げを上げ、一人ひとりが労働に見合う報酬を得るべく頑張っています。単に『福祉の店』ではなく、メニューの内容、食材のこだわり、接客、店の雰囲気等、どれをとってもクオリティの高いものをと、皆で研鑽を積んでいます。
そして、就労継続支援B型事業所「ワークサポート・いこう」も街なかのビルの二階で活動を展開しています。働くことの土台作りにじっくり向き合い、先の展開も見通しながらのおしゃれなオフィスです。
ぜひ一度のぞきに来てください。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

きっかけは、「生きづらさ」を抱える人たちとの出会いでした。何らかの理由でひきこもり状態になっていたり、就労したくとも叶わなかったりと、社会のセーフティネットにかかっていない人たちと共に活動を開始したいと思いました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

初めて工賃を得た時に発せられた「私、生きていていいんですね」という彼らの言葉は、今も頭から離れません。一人でも多くの人が「生き甲斐」「働き甲斐」をもって生活出来るような環境を、皆で創り上げて行きたいと思います。それが少しずつ現実のものになっていると感じた時に喜び、感動がこみ上げて来ます。

今後の夢と目標を教えてください

「就労支援」と「街づくり」の夢が叶うよう、今後も地域の課題に向き合っていきたいと思っています。私たちの活動する和歌山県田辺市は古い城下町ですが、現在の街なかの高齢化率は50パーセントを超えようとしています。元気な高齢者と、「生きづらさ」を抱えつつ真摯に生きようとしている青年たちとのコラボレーションを考えています。何らかの形にして行けたら嬉しいです。あくまで、押しつけでなくワクワクするような取り組みになればと考えます。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

ぜひ、想いや活動を知っていただいて、お店に足を運んでいただけたら幸いです。また、力を貸してやろうと思ってくださる方がいらっしゃれば、ボランティア参加してくだされば有難いです。随時、スタッフも募集しています。よろしくお願いいたします。

取材者のコメント
古川勇樹 和歌山県田辺市に拠点を置く「かたつむりの会」。そのホームページからは、「町家カフェ上屋敷二丁目 」や「ララ・ロカレ」で過ごす穏やかで幸せな時間の流れを感じることができる。と同時に、生きることの力強さ、そのエネルギーの大きさも感じられる。生きること、働くこと、それが難しく感じられる人がいる。でも、彼らにはこんなにも素晴らしいものを作るエネルギーがあるのだと、実感する。「かたつむりの会」は、そのエネルギーを気持ちよく地域の発展に活かしている。これからの田辺市は、彼らによってますます元気になっていくだろう。
団体・プロジェクトの概要
代表者 河原美和子
住所 和歌山県田辺市今福町119番地中田ビル二階
TEL/FAX TEL⇒0739-25-3888 FAX⇒0739-33-7210
お問い合せ npo.katatsumuri@pearl.ocn.ne.jp
URL http://npokatatsumuri.info/