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NPO法人 きんたろう倶楽部

東京都

次世代の子どもたちに伝えたい。里山の再生で動植物との共生を!

団体名・プロジェクト名

NPO法人 きんたろう倶楽部

NPO法人 きんたろう倶楽部の写真

活動エリア 合併前の旧富山市7地域*富山市、山田村、婦中町、八尾町、大沢野町、大山町、細入村に各一か所の活動拠点とその地域の団体などと協働による里山保全を行っている。
ジャンル 教育・学習支援 森林保全・緑化 

主な受賞歴や実績

きんたろうの森やその他富山市内7地域を活動拠点とした活動は地域の協力を得ながら継続しており、長年にわたる優良な森づくり活動が評価され、2011年に「水と緑の森づくり表彰」を受賞。

この活動について教えて下さい

荒廃がすすむ里山ですが、かつての里山のように人が入りやすい地域に再生し、そこでの営みなどを子どもたちに少しでも体験してもらい、不便さも感じながら現代ではなかなか体験できないことを通しながら、里山の保全や動植物との共生という大切さ、利活用法などを知ってもらえるよう保全活動を続けています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

昨年2014年度も各地において獣害の報告が多く寄せられておりますが、当倶楽部発足年である2006年度もクマが人里に頻繁に出没し被害もありました。 原因の一つが里山の手入れのなさからくる荒廃であると考えお互いに共生するためにも里山に以前のように緩衝帯を設けてはどうかと意見がまとまったことから、合併を機に富山市内の7か所と地域の有志団体や教育関係と協働で手入れをしていこうという趣旨で立ち上げました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

里山の手入れや保全活動を始める前の現況と活動後の見違えるような達成感です。
自分でも汗をかいたあとにいつも感じることなのですが、参加された方が必ず感じて口に出してくださいます。そしてみなさんの達成感も自然に出てくる笑顔で感じ取れます。
そして皆さんが次に口にするのは「多くの方が参加すればもっと効果もあるし、達成感は気持ち良いのに」という感想に持続性があることだなと思っています。

今後の夢と目標を教えてください

活動の継続のためにも会員が増えることが大事ですが、なにより各地域で核となって活動していただける団体が増えることが当倶楽部として活動拠点が広まり効果があると感じることができるときであると思っています。何より林業ではないし継続という観点からも一方的に整備の範囲を広げても大変であるし苦労ばかりと思うからです。
楽しく安全に活動できることが大切です。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

ボランティアスタッフ、サポーターとして、現在はいくつかの活動の中でお昼になべ汁などをふるまい、皆さんで慰労を癒しています。ボランティアスタッフで肉体労働は難しいが調理ならできる、クラフト体験などで子どもたちと接するのが好きだなどと思っておられる方がいらっしゃいましたらぜひ会員になっていただけると助かります。
また自分たちの地域の困りごととして荒れた里山をなんとかしたいが誰かと手を結ばないと人数やノウハウもないと考えておられる方もお問合せください。

取材者のコメント
古川勇樹 しばしば「人間が自然を開発してしまったから動物たちが困っている」という考え方になりがちで、「里山」という形で人間が手入れをすることで初めて動物たちと共生できるのだということを、若い世代はなかなか知らないのではないか。この団体では、里山の再生事業を行うだけでなく、里山の重要性を子どもたちに伝えているが、誰かが手をかけ続けなければ維持することができないからこそ、次世代にまで継続することを視野に入れた活動は素晴らしいと思う。
団体・プロジェクトの概要
代表者 鏡森定信
住所 富山県富山市西金屋6717 くれは山荘保養館
TEL/FAX 076-434-1316
お問い合せ info@kintaroclub.net
URL http://kintaroclub.org