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特定非営利活動法人 リボーン・京都

東京都

洋裁技術訓練を通じて、途上国の女性や若者の経済的精神的自立を!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 リボーン・京都

特定非営利活動法人 リボーン・京都の写真

活動エリア ルワンダ、ヨルダン、ラオス、日本、アメリカ
ジャンル 国際協力 就労支援・労働問題 

主な受賞歴や実績

【受賞歴】 2009年 オムロン ヒューマンかざぐるま賞 受賞

【活動実績】
1979年 カンボジア難民救援会の婦人奉仕部「お仕事会」として発足
1984-1992年 カンボジア難民への洋裁技術指導事業
1992-2004年 ベトナム ホーチミンでのストリートチルドレン向け洋裁技術指導事業
1993-2005年 ベトナム ホーチミンでの婦人向け洋裁技術指導事業
1999-2002年 イエメン サナアでの洋裁技術指導事業
1999-2006年 ベトナム ダンフォン村で少数山岳民族への洋裁技術指導事業
2002年 京都府より特定非営利活動法人格(NPO法人格)の認可を受け、「特定非営利活動法人 リボーン・京都」と改称
2005年10-12月 スリランカ モラトゥワでの津波被災者や近郊の女性への洋裁技術指導事業
(海外技能ボランティア協会(NISVA)との共同事業)
2006-2008年 ラオス ビエンチャン 技術学校洋裁科生徒への洋裁技術指導事業
(大阪コミュニティ財団助成事業)
2007-2010年 ラオス ビエントーンでの洋裁指導事業
(国際ボランティア貯金協力事業)
2007-2010年 サバナケート県における洋裁技術者育成のための職業訓練事業
(実施国:ラオス人民民主共和国)(外務省 日本NGO連携無償資金協力事業)
2010年-2013年 南シューナ郡における女性の自立のための洋裁技術職業訓練事業
(実施国:ヨルダン・ハシェミット王国)(外務省 日本NGO連携無償資金協力事業)
2013年-現在 高度な洋裁技術習得によるライフ・エンパワーメント・プロジェクト
(実施国:ルワンダ共和国)(外務省 日本NGO連携無償資金協力事業)

この活動について教えて下さい

当会は、日本全国から寄贈された着物地を教材に、洋裁や織物の技術指導を通して、途上国の女性や若者の経済的精神的自立を支援しています。1979年に発足して以来、ラオス、ヨルダン、日本を含め、述べ8カ国で洋裁指導を行ってきました。今までに約500名以上の訓練生が訓練を修了し、縫製工場で勤めたり、洋裁教師として雇用されたり、修了生自身でお仕立てを請け負うなど、自立への道を歩んでいます。2013年からは、ルワンダで「高度な洋裁技術習得によるライフ・エンパワーメント・プロジェクト」を実施中です。
活動の仕組みとしては、日本全国から寄贈された着物を、当会のボランティアの手によってほどき、洗いとアイロンをし、教材用の一枚布にします。これら着物地をパターンや糸や針などの資機材と共に洋裁訓練事業地に送付。当会から派遣した日本人洋裁専門家と現地で雇用した洋裁講師が、この教材を使って訓練生に洋裁指導をします。訓練生の完成作品は日本に送り返し、日本人洋裁指導責任者の評価を受け、結果を現地にフィードバックすると同時に、評価点数に応じて現地の貨幣価値で訓練生に仕立て代を支払います。また、先進国市場で通用するかを評価するために、日本やアメリカでのチャリティ展示即売会や当会販売店三田村に出展(=バザー事業)し、その結果もフィードバックします。これらの販売で得た収益は、訓練生の仕立て代や活動の資金に活用しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

戦争経験世代の当会設立者(理事長)は、1979年、カンボジア難民の悲惨な報道に、間接的ではなく直接支援したいと、主婦仲間らと立ち上がり、現地に自分達で支援品をカンボジアに届けたことが、活動の始まりです。カンボジア難民キャンプで目の当たりにした劣悪な環境、裸同然で暮らす難民の姿は、かつて戦争で荒廃した日本と重なりました。戦後、日本は様々な国からの支援により荒廃の中から甦りましたが、今度は日本が困っている国を助ける番であると、帰国後カンボジアへ送るための古着提供を全国に提供を呼び掛けたところ、集まった古着の中に着物が混じっていました。着物は難民に役立たないので、難民の人々が洋服に仕立てる技術を身につけることが出来れば、いつか故郷に戻る日が来ても、例え戻ることができなくても、場所を問わずに仕事をし、自立できると考え、絹の着物地を教材に洋裁技術指導を難民の女性に実施しました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

当会の洋裁技術訓練を受けた訓練生が、失敗を繰り返しながら訓練を続け、最後に立派に作品を製作できたとき、遣り甲斐と喜びを感じます。

今後の夢と目標を教えてください

当団体の特長である「ファッション」を根幹に、途上国の女性や若者のエンパワーメントを促進すると同時に、国内の支援者がより容易に社会貢献できる仕組みを実現し、日本(先進国)と途上国が繋がることで双方がともに笑顔になれる世の中をつくることを目指しています。特に、失業率の高いルワンダ共和国で現在実施中の「高度な洋裁技術習得によるライフ・エンパワーメント・プロジェクト」を通して、現地:ルワンダ発、現地:ルワンダの人々による”made in Rwanda”ファッションの実現と全世界へと発信していきます。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

思い立ったら今すぐ行動をお勧めします。この活動を通して自己開発ができ、何歳になっても新しい出会いがあり、素晴らしいです。定職をもっておられる方で、途上国や国内の生活困窮者に何か支援したい、ボランティアしてみたいと考えておられる方、大歓迎です!興味ある方は、ぜひリボーン・京都事務局(TEL:075-213-1731)までご連絡ください。

取材者のコメント
古川勇樹 訓練生に対して、完成した製品のフィードバックを返しているという活動は素晴らしい。単に、技術を教え「できるようになった」というレベルで終わりにするのか、それとも先進国で技術が通じるよう、向上心を持って「プロ」レベルまで育てるのかは大きな違いだと思う。やはり、「プロ」として認められることは純粋に嬉しいし、高い技術力をもっていると第三者から認められているということは自立の際に大きな支えとなるだろう。あらゆる技術支援において、「可愛そうだから製品を買ってあげよう」ではなく、「素晴らしい製品だからぜひ買いたい」という対等な関係性になれることが、理想ではないだろうか。
団体・プロジェクトの概要
代表者 小玉 昌代
住所 京都府京都市中京区六角通新町西入西六角町101番地
TEL/FAX 075-213-1731
お問い合せ info@reborn-kyoto.org
URL http://www.reborn-kyoto.org/