HOME > プロジェクト・団体の紹介 >特定非営利活動法人 社の極 (やしろのきわみ)

特定非営利活動法人 社の極 (やしろのきわみ)

東京都

伝統の知恵を現代住宅に生かした生活空間創りを!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 社の極 (やしろのきわみ)

特定非営利活動法人 社の極 (やしろのきわみ)の写真

活動エリア 関西を中心として活動。依頼があれば海外へも。
ジャンル 食・産業、漁業、林業 

主な受賞歴や実績

1993/11  日本建築文化研究会「社の極」やしろのきわみ設立。於:大阪市中央公会堂
1995/01  自然健康住宅“まいんど住宅”プレス発表。於:大阪市ロイヤルホテル
1995/10  春日大社第59次式年造替として夫婦大黒手水舎改修奉納。於:奈良市春日大社
1996/08  匠家故實録に基づき「上棟祭」復活再現。於:東大阪市
1998/09  [自然素材を使った新築・増改築]講習会開催。於:南大阪地域地場産業振興センター
2000/12  新工法の茶室建立プロジェクト。於:フランス国マリロワ市
2001/10  自然素材ワークショップ①[麻を知る]開催。於:京都市
2004/12  自然素材ワークショップ②[土間のたたき]開催。於:枚方市古民家          
2005/09  すまいの勉強会「自然素材とアスベスト」開催。於:大阪市住まいの情報センター
2005/11  すまいの勉強会「伝統素材が子供を育てる」開催。於:西宮市民会館ホール
2005/12  自然素材ワークショップ③[萱葺き]開催。於:滋賀県マキノ町萱葺き民家
2006/04  古民家見学会「骨董品っておもしろい」開催。於:茨木市
2006/09  すまいの見学会&キッチンワークショップ自然素材キッチンの構造を知ろう」開催。於:堺市
2007/12  特定非営利活動法人「社の極」設立。於:大阪市北区
2008/05  歴史建築探訪「出雲大社国宝神殿特別拝観」開催―於:島根県出雲市
2008/07  “伝統と技に学ぶ”勉強会1「建築・インテリアに陶磁器を生かす」開催―於:大阪産業創造館
2008/10  “伝統と技に学ぶ”勉強会2「日本独自の表具・表装を体感する」開催―於:大阪くらしの今昔館
2009/04 “伝統と技に学ぶ”勉強会3「平城瓦の知恵が現代に蘇る」開催―於:奈良名勝大乗院庭園文化館
2009/10 “伝統と技に学ぶ”勉強会4「木との対話から生まれる芸術・京指物の世界を学ぶ」-於:東福寺即宗院
2010/04 “伝統と技に学ぶ”勉強会5-高知研修「森で学ぶ~森から住まいへ~」-於:高知県
2011/04 “伝統と技に学ぶ”勉強会6-竹工芸編「竹工芸の世界を学ぶ」-於:大阪府堺市
2011/06  歴史建築探訪「武者小路千家に学ぶ」開催―於:京都市
2012/11  歴史建築探訪「出雲大社・平成の大遷宮御修造を訪ねて」-於:島根県出雲市
2013/05 “伝統と技に学ぶ”勉強会7-和風庭園編「庭屋一如」-於:京都府京都市緑の館
2013/11  ”ワークショップ”「里山で遊ぼう2-ヒノキの伐採」-於:大阪府交野市
2014/02  ”ワークショップ”「里山で遊ぼう3-利休好みの花入れ作り」-於:大阪府交野市

この活動について教えて下さい

社の極は、平成5年より健康住宅・自然素材の先駆者として、伝統の知恵を現代住宅に生かした空間創り、各種勉強会や見学会、ワークショップの開催などを行って参りました。平成19年12月、更なる活動発信をするべく任意団体よりNPO法人化するに至り、建築設計者・工事施工者、伝統的職人などのネットワーク化および紹介事業、更には新工法茶室の海外建立、伝統工芸師との融合商品の開発など多岐に渡る活動をしています。 

1.定例会・・・基本的に毎月第2木曜日19:00より定例会を開催し、会員からの建築・文化・伝統に関する情報交換や講習会等の詳細についての検討など自由な発想で意見交換を行う。
2.講習会の開催・・・一般ユーザーを中心に住環境、住文化、伝統等に関する講演会や講習会を開催する。(例:「伝統と技に学ぶ」勉強会、リフォームと耐震構造、健康住宅の見分け方など)
3.見学会・ワークショップの開催・・・伝統的な技術や工法のレクチュアや実践を通して、ネットワークを構築すると共に、現代と融合して温故創新を図っていく。(例:麻を知る、土間のたたき、土壁塗り、茅葺など)
4.建設事業の紹介・コーディネート・・・本会の趣旨に賛同する、住宅から都市計画に至るまでの建設事業者を会員に紹介するとともに監理・コーディネートしていく。(大阪府住宅リフォームマイスター登録団体)
5.その他・・・琵琶湖や淀川の葦刈りのボランティア、自然体験ツアー、環境再生プロジェクトなど会員内外への企画運営。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

日本には古来より伝えられてきた心と技があります。研ぎ澄まされた技には張り詰めた精神力があり、システムでは図る事の出来ない感覚の世界です。
日本の職方の根底にある自然観はエコロジーそのものであり、現代社会でも学ぶべき、知恵の集積でもあるのです。これらの心と技は建築文化にも織り込まれながら、現代まで育まれてきましたが、戦後急速な変化(西洋文化の流入)にその存続が危ぶまれています。
世界にも類をみない職方の技や工芸を保護保存のみでなく現代(21世紀)生活と融合した新しい文化の創造が急務であると感じ、任意団体「社の極」として活動を始め、後NPO法人化し現在に至っています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

活動を通して、古来より日本に伝わる各種産業の専門家や技術者(匠)をお招きしたりお話を伺い勉強することで、世界に比類なき日本の素晴らしさを痛感させていただいています。
日本人として生まれたことへの誇りを感じています。

今後の夢と目標を教えてください

現代日本では伝統文化をなりわいとした産業は衰退の一途を辿っております。私達は先人達が伝えてきた伝統や技を後世に紡いでいく義務があるのではないでしょうか。
様々な勉強会やワークショップなどを通して、今後の建築、インテリア分野への新たな風「温故知新」に繋げていきたいと考えております。そして、その風を国内のみならず、海外へも発信していきたいと思っております。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

不定期ですが、『”伝統と技に学ぶ”勉強会』やワークショップなどを開催しています。まずそういったイベントに参加していただき、もし社の極の活動に賛同していただき共に活動していただけれるのであれば幸いです。

取材者のコメント
古川勇樹 日本には「職人」と呼ばれるような技術を持った人が多いと思う。特に、日本古来からの木造建築の技術は丈夫で、地震が多い国にも関わらずたくさんの建築物が現存しているというのは、世界にも類を見ない誇れる点だと思う。資源の乏しいこの国にとって、技術や文化は対外的に見て重要な財産だ。その技術の継承が危ぶまれているというのは、本来なら国を上げて取り組んでもいい位、危機的なことなのではないか。技術を持った人たち自らが立ち上がり啓蒙をしていくことで、リアリティを持って技術や考え方の継承がされて行くことを期待したい。
団体・プロジェクトの概要
代表者 中原賢二
住所 大阪府大阪市北区同心1丁目7-13-303
TEL/FAX TEL:06-4800-2720  FAX:06-4800-2712
お問い合せ info@yashironokiwami.com
URL http://www.yashironokiwami.com